タグ： 唐 庭師は何を口遊む

ネグレスト気味だった両親に変わって彼を献身的に世話をし面倒を見てくれた大切な姉がいた。 しかし、そんな大切な姉と理由も分からず小学生の頃に生き別れてしまう。 あんなにも優しかった姉が理由なくいなくなるはずがない、と考えた三代川は絶対に姉を見つけ出すと固く決意した。 その為だけに彼は姉を一番捜索し易い職である刑事を、それもより組織内でも優遇され動きやすい立場にと考え、キャリア組を目指す事を決める。 それからは青春時代の全てを使い文字通り血の滲む努力を重ねていった。学問だけでなく体力面に体術、はたまた社交術から心理学に異性との駆け引き等、学べるものはとにかくなんでも取得していった。 こうした努力の結果、キャリア組入りを果たした。 姉を見つける、というただ一つの執念と決意の元、彼は刑事になった。 以前所属していた課は捜査一課。 零課に移動した理由も現在も未だいる理由は「姉を見つける為」、ただそれだけである。 表向きはニコニコし零課のメンバーに対して友好的に見えるが、特別何も思ってはいない。 鹿島忠行（PC3）とは同期であり、記憶があやふやになる以前は友好的で、人生の中で最も唯一信頼した親友と言える程仲が良かった。 しかし3年前の事件を切っ掛けに、彼と距離を取るようになる。(何故突然鹿島に対して苦手意識を持つようになったのかは分からない。) 表情だけは笑顔で接するが目は笑っていない。鹿島に向ける眼差しと言葉はどこか冷たく、毒のあるもののようにも感じるだろう。 様々な技術を取得していく中でコンピューター関連の技術と相性が良く、特にハッキング能力に長けている。 このハッキング能力を生かし、姉の情報を集めている。 刑事になった基盤が”姉を探す”事である為、世間一般的な正義は彼にはない。 ”使えるものはとにかくなんでも使う”という考え方を持っている為、平気で法に触れる方法(ハッキングや裏社会からの購入が主)や男という性別を使ったやり口で今まで情報を入手してきた。 彼にとって姉は、もはや人生そのものである。

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