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「あら……最近よくお顔を見せてくださいますね、嬉しいです。今日は何になさいます？」 「お店に立てる楽しい時間を奪ったのはどこの誰なの？　まったく、風穴開けてやるんだから」 「んー……舞帆かぁ……まだ眠いよー……起きなきゃ駄目……？　うー……あと１０分だけ……」 ===== D.U.S.T.有明地区を中心に展開するバー『ロサ・エデン』を経営する女性。 経営者となっても「私の本質はバーテンダー」と言って、各店を回ってはシェーカーを振っている。 サーヴァントスクワイヤーズではなく、東京都ヒーロー課に登録している認定ヒーローでもある。 ヒーロー活動は顔出しで行っており、彼女がその日カウンターに立つ店も公開しているため、店はヒーローに会える店、としても有名。 まだ若いヒーローやヴィジランテを積極的に雇い入れているが、《無上厨師》《隠し味》などは彼女の店では禁止されている。 曰く「手間さえかければいい、という物ではないけれど、出す人の感性や体調で味が変わるようなものをお出しする気はありません」とか。 ……というのが彼女の表の顔。 実は、身の回りのことには超絶に無頓着、というか自堕落で、休日は一日中ベッドから起き上がらず、ファッション誌・料理雑誌・漫画などを眺めている。 服は《ウォーキングクローゼット》で調達し、日用品はもっぱらメイド達に調達して貰っている。 「どこかのお姫様かと思いました」とは、とあるメイドの談。 彼女自身は、それをひた隠しにするわけではなく、 「お店とヒーロー活動以外はただのダメな人ですよ、私。そもそもベッドから起き上がらないですから。 　秘書やメイドがお世話してくれるおかげで人間に見えるだけで。本当ですよ、お疑いなら彼女たちに取材してみてください」 とかなんとか、取材などで平気で語ってしまうので、むしろ使用人が心配するほどだ。 但し、化粧品は自分で選び、化粧だけは必ず自分でする。彼女にとってそれは、スイッチを入れるための儀式なのだ。 ----- ヒーローとしては、スナイパーライフル『レッドテンペスト』で敵を仕留める遠距離射撃タイプ。 必殺技は《物質合成》＋《セレリティ》で２本の『レッドテンペスト』を合成して即座に放つ２連射だ。 体への反動で流れた血を拭いながらライフルを放つ姿は、苛烈ながらも幽玄で妖しい魅力を持っている。

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