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朧 彩音（おぼろ あやね）。 旧姓：楠木 彩音（くすのき あやね）。 享年 39歳。 誕生日 12月1日。 ―――――――――――――― 15の時にアイドルとしてスカウトされたことを機に芸能界入り。 最初の数年は歌や踊りを中心に活動を行い、それによって人気を獲得していた。 18になり、アイドルを用いた集客目的に恋愛映画の主演を務める。 演技という部門においての才能は未知数であったが、彼女はその映画において女優としての才があることを知らしめた。 それ以降、アイドル兼女優としてマルチに活動。 歌、踊り、演技、喋り……あらゆる場面で活躍をする彼女は、エンタメ領域において引っ張りだこになった。 しかし、彼女が20になった際にアイドルとしての活動は終了し、歌と演技に注力することを余儀なくされた。 その要因は交際の発覚。 彼女は18の時、初主演を務めた映画の若手脚本家と秘密裏に交際を行っていたのだが、週刊誌にスクープされ発覚。 ファンからの反発も大きく、アイドルとしての活動継続は難しいという判断だった。 若いアイドルと脚本家の交際ということもあり、交際そのものを"遊び"とする風潮も形成され、暫くメンタルをやられる日々が続き、活動自体も一時休止となった。 しかし、休止中に責任と覚悟を示した脚本家の男からプロポーズを受け、20にて結婚を発表。 メンタル調整の休止期間に子を授かり、21の若さで出産。 その後、子育てのため25まで活動休止を延長した。 交際発覚から結婚、出産までの流れの速さから批判は多く寄せられたが、5年という休止期間による鎮静化と、その5年の間に結婚発表時には無名に近かった夫も着実に地位と実力をつけたこともあり、復帰時には「良い結婚をした」という評価をされるようにもなった。 その時に生んだ息子が"朧 真白"であり、彼女は真白という名に「真っ白で生まれたこの子が、たくさんの色を知って、自分だけの彩りを手に入れてくれますように」という想いを込めた。 脚本家の父、女優の母という家庭環境に育った息子は自然と芸能界への興味を示し、小学生になるころには子役としてデビュー。 息子は彼女と比べると才能に恵まれなかったが、息子自身が「やりたい」という限り、最大限のサポートを行い続ける方針で向き合うことを決めた。 彼女自身は才能に選ばれた側の人間であったが、夫の脚本家は地道な努力を続けて頭角を現してきたタイプの人間であったということもあり、才能に恵まれない息子に対しても、才能よりも意思と継続によりいつか報われる時が来ると期待を寄せていた。 尤も、彼女の生きている間に、息子がその才能を開花させることは無かったのだが。 25で活動再開後は休止前よりも演技に深みが出たと評価される実力を示す。 苦も幸も体験し、家庭を持ったことが結果としてプラスに作用したと言われる。 実際、30までの間に日本アカデミー賞にて主演女優賞を2度、助演女優賞を1度受賞。 29の時に得た主演女優賞最優秀賞は、夫が脚本を務めた映画の主演としての受賞だった。 だが、34の時に夫が脳卒中により死亡。 原因として考えられた最たるものは脚本家としての重圧によるストレスが挙げられた。 夫の死を境に彼女はメンタル不調とモチベーション維持の難化を理由に女優としての活動を収縮。 演技の仕事は受けるが数を絞り、バラエティ等の仕事は断る方針を取り、息子との時間を最優先するようになった。 夫を失い、鬱にも陥った時期もあったが、息子に対して直接指導を行うなど、息子の活動を身近で見守ることは彼女にとっての救いでもあった。 息子に対しては時に厳しく接することもあったが、その度に息子は「ママと一緒に映画に出れるぐらい頑張る」と諦めずに演技に向き合い、その真摯に、時に楽しそうな息子の姿勢は夫のそれと重なって見える時もあった。 しかし、39の時。 彼女の人生は突然の終わりを迎える。 息子を稽古場に迎えに行った際、タクシーから降りたところを見知らぬ男に包丁で刺された。 明確な殺意を持って、数度に渡り包丁を突き立てた凶行に、彼女の命はあっさりと尽きた。 犯人はアイドル時代の彼女のファンであった無職の男。 曰く、「結婚なんてして僕らを裏切ったのが悪い、そのせいで僕の人生は滅茶苦茶になった」とのこと。 人生に失敗した男の無根拠な逆恨みによるモノだった。 ―――――――――――――― 一人称は「私」。 二人称は「あなた」。 基本的に敬語で話すことが多く、明るく真面目で、世話焼きな性格。 夫も彼女の4つ上であり、なるべく硬くならないようにと頑張るも癖の敬語が抜けずに困ったり。 ―――――――――――――― 旧姓の由来は彼女のアイドル、女優としての存在感を大樹の存在感に見立てて「楠木」と、楠木の樹が本来であれば長命であることから、苗字を朧にし、楠木ではなくなったがゆえにその長命から外れてしまったという皮肉。 名前の由来はマルチに活動をこなすその才能を、彩りに例え、それを奏でる存在であるという意味から「彩音」。 「……あんまり根を詰めすぎると、病気になって早死にしますよ？」 「この子の名前は……真白。沢山色んなものを知って、自分だけの色でその真っ白なキャンパスを彩ってくれますように……なんて」 ―――――――――――――― ＜外見＞ https://cdn.discordapp.com/attachments/864451521117421578/868213890767532042/9596_zc9VbSCN.png picrew ぱせたん様 ぱせたん式女子メーカーより（https://picrew.me/image_maker/9596） ――――――――――――――

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