タグ： ぽむぽや宅

・電気街のとある雑居ビルの地下にてひっそりと形成外科を経営している。外科医として確かな腕は持っているが医術は独自で身に着けた特殊なものであり、それ故なのか『曰くつき』の患者が訪れる事が多く、いつしか場所を人目につかない地下へと移した。自称『闇形成外科医』であり、治療費はかなり莫大な金額で、それを糧に今日も経営を続けている。本人曰く、「本当に綺麗になりたいと思う患者だけが来ればいい」。 職業柄裏社会との繋がりが多く、また彼自身も裏社会ではそこそこ名が知れ渡っている。そういった人間とは深入りしすぎず仲を深め過ぎずを心掛けているが、医療に必要な道具を定期的に運んでくれる運び屋の少女とは親しい。人懐っこく自分を慕ってくる彼女には父性のような物を持っている。 どんな時でもサングラスとマスクを身に着けている、かなり怪しい風貌。サングラスを外せばそこそこの顔立ちなのだがマスクだけは頑なに外そうとせず、人前での食事は拒む。見た目に反して性格はかなり軽く自分を「俺ちゃん」と呼び、医者であるはずなのにチャラチャラとした印象を受ける。普段はタートルネックの上に白衣と地味な服装だが、休日は見違えるほど派手な服装。しかしサングラスとマスクはキチンと身に着けている。 適当な嘘や冗談で人を翻弄してばかりであり、その事を楽しくさえ思っている。時折相手に迫るような鋭い発言をしたり、かと思いきやすぐに「冗談冗談！」と笑い飛ばしたりするなど捉え所がない。享楽主義者的考えの持ち主でもあり難しい事をあれこれ考えずに、パーッと生きていくのが理想。 自他共に認める『絶対的な幸運』の持ち主らしく、現に高校生時代に巻き込まれた殺人事件で自分ただ一人だけが生き残ったという過去を持つ。しかし全くの無傷ではなく、マスクの下は殺されたクラスメイトの皮膚を自分の怪我の部位に縫ってある。それも一人分の皮膚ではなく、男女関係なく縫い付けてあるのでまるで皮膚のパッチワークのようになっており、仕方がないとはいえ大抵の人間は嫌悪感を催す顔となっている。そのために無闇やたらと人に見せることができない。この手術を施した医者も、自分と同じく曰くつきの形成外科医であった。 幼少期は弟と共に孤児院で暮らしてきたが、自分は医者の名家の『鴻上家』に引き取られ、弟は平凡的な家庭へと引き取られる。弟の方は大変見目麗しい容貌を生かしてホスト業をしている。自分とは似ても似つかないがチャラチャラとした服のセンスは似ている。 麗しくないのに『麗一』などという名前なのを皮肉に思っており、この名前は弟の方が相応しかったのではないだろうかと時々考えている。 自分のペースでだらだら歩くことが好きなので人に歩幅を合わせない。そもそも走る事が嫌い。いざ危機的状況になれば軽い身のこなしを見せてくれる……の？（俊敏） やってくる患者は大半が表社会からは隔離されているような人物が多い。特殊な趣向の持ち主も中にはいるようで、同性でありながら肉体関係を迫ってこようとする患者や、醜い素顔に興奮するという患者にマスクを無理矢理剥がされそうになった事もある。その場はお得意の口先でどうにか巻いた様子。（好意を寄せられている） 当の本人は性欲こそは薄いもののどんな人間であろうが愛情を抱けるパンセクシャル。本気の付き合いをした経験は無いが、心の底から嘘偽りなく愛した相手に対してはかなり深い愛情を抱く様子。それが例え、少々の常識から外れた愛だとしても。 過去に巻き込まれた殺人事件が切っ掛けで、『殺されるかもしれない状況』に性的な興奮を抱く『オートアサシノフィリア』の気に目覚める。人を殺そうと目論んでいるような人間の目が大好き。

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