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『設定』------------------------- イレネ・メルクーリという研究者に造られたレネゲイドビーイング。 命を賭して造られた彼女は、鏡合わせのクローンとしてではなく、理想の存在となるように造られた。二度と、自分達が虐げられることがないように。 しかし、事故で施設は半壊してしまい、覚醒後間もなく路頭に迷ってしまう。そこで彼女はレネゲイドビーイングであるアリオンに拾われる。 アリオンは彼女に「力ある者の責任」を説き、溢れんばかりだった力を正しいことに使うように促す。 彼女は世界を見て回った結果、己を失ったジャームを討って解き放つことこそ自分が力を持って存在している意味だと考え、ジャーム狩りを行うようになった。 結果的に、ジャーム狩りは彼女に二つの名を与えた。 紅蓮の炎で人々を救うその姿を"紅蓮の乙女"、 レネゲイドビーイングでありながらジャームを裁くその傲慢さを"天罰狂い" 元々名前の無かった彼女は『紅蓮の乙女』から、デスピナと名乗るようになった。 『現在』------------------------- 中東や西ヨーロッパを中心にジャーム狩りを行っていたデスピナは、知り合いとなったマルコ班の副隊長アイシェ・アルトゥに紹介され、日本に移り住んで中学生としての生活を送ることになる。 何故ならば、学術的知識はアリオンから学んでいたものの、一般常識や集団活動の意識が欠如していたためだ。 デスピナ自身はあまり乗り気ではなかったが、アリオンとアイシェの強い要望によって実現された。最もな願いは、彼女に人間としての生活を送ってほしかったからなのだが。 しかし、ファルスハーツの暗躍が絶えない日本で彼女が落ち着ける暇があるわけもなく、日々そういった事件に関わっている。 それが望まれていた普通なのかは……少し首を傾げるところだろう。 『性格』------------------------- 生まれ出でてから7年しか経っていない割に経験してきたことが壮絶なためか、精神的に成熟している。 ただし、それはあくまで『紅蓮の乙女』としてであって、中学生『紅月 乙女』としてではない。 日本での半年の生活は炎でありながら冷たかった心を解かし、年相応の反応を見せるようになった。 そうして造られた自我は、「実直で質実剛健、不器用で意地っ張り」といった形となったのだが……周りからは後者の印象のほうが大きいかもしれない。 母親↓ ☆イレネ・メルクーリ ソラリス/サラマンダーのクロスブリード。 12歳の頃にレネゲイド拡散でオーヴァードとして覚醒するも、魔女狩りの迫害に遭う。 行き場を失くした彼女はヴァシリオス・ガウラス率いる傭兵部隊に保護され、そのまま部隊でオーヴァードとして活躍することに。 ヴァシリオスの思想に心酔しており、ファルスハーツに所属後も研究者として後を追うことになる。 しかし、長い紛争の代償に種を遺すことができなくなっていた彼女は、FHの研究施設にてレゲネイドを用いた自身のクローンを創りあげる研究を始める。 長年の努力は実り、7年前に自身のサラマンダーとしての特性……特に炎を操る性質を高めたクローンを創り出すことに成功するも、代償に命を落とす。

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