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11歳から大きく年月は経ち、だいぶおませな態度は消え年齢相応になったがびびりは健在。そして強気なのは変わらない。 中高では陸上部のエースとして活躍し職業はキャビンアテンダントという華やかな職に就く。 職場の後輩からは鬼先輩と呼ばれるほど割と厳しい。 今でも兄の撮る写真が好き。その影響で自分でも写真を撮るようになった。 フライトして、降り立った地の写真を撮るのが趣味。自信のあるやつはたまに兄に送る。 特に好きな被写体は空。 去年彼氏と別れた。結婚を前提としたお付き合いって面倒だなぁ… 一人称「あたし」 二人称「あなた」 20201123「忘れじの理想郷」生還 「引越しもアンタの理想を叶えようとする時も、あたしに相談してからにしなさいよっ…やっぱ男って馬鹿ばっか！」 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ 以下「忘れじの理想郷」NPCとの語り NPC名：鼠谷 紅葉(ねずみたに もみじ) 黒髪のねずみっぽい顔」 さくらは鼠谷と呼んでいたが、好きだと自覚してから紅葉と呼ぶようになった。 さくらの初恋の相手。 家は徒歩5分圏内で幼稚園から一緒にいる その頃は恋愛感情なんてないが、いて当たり前の存在だとはおもってる さくらはせっかちで自分の意見がハッキリしているのに対し紅葉はいつも優柔不断でのろま そんな姿にイライラする時もあったが、一生懸命さくらの意見を汲み取ろうとする姿に、最終的には「仕方ないなぁ」と絆されてしまうのが常だった。 好きだと気付いたのは11歳の頃、漠然とそう思った。 というのも不器用に笑う笑顔を見るといちいち感情が揺れるからだ。ちゃおで読んだことがある。これは、恋なのでは…！？と。 兄にも恋とは、とめちゃめちゃ聞いた。(若干引いてた) この笑顔を見る為ならばと初めてちょっとだけ優しくしようと思った。 その半年後くらいにクラスメイトに鼠谷が虐められてる事が発覚した。 いじめの首謀者がさくらより身長の高く割とクラスの中心にいた男女複数 同じクラスだったが、自分もターゲットになるのが怖いという気持ちが先行し何もする事が出来なかった。 さくらに出来ることと言ったら放課後ひっそりと話したり励ましたりする事くらい。 日に日に笑顔が更にぎこちなく、最終的には笑わなくなったのを今でもハッキリと憶えている。 更に半年後、鼠谷は転校した。 「さくらちゃんへ 何も言わずに引っこしてごめんね。 さくらちゃんが友だちでうれしかった。 もみじより」 ノート1ページ分をハサミで綺麗に切られた紙がポストに入れられており、そんな内容が書かれていた。 許せない。それ以上にいざと言う時に何も出来なかった自分が許せない。 あの時勇気を振り絞って一緒に立ち向かってたら、まだ紅葉と一緒に居られたかもしれないのに。もっと笑顔を見られたかもしれないのに。 後悔先に立たず。 さくらの初恋は失恋で終わったのだった。

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