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１１．Lucas【リュカ】：光を与えるもの フランス王家の生まれ。リュカの上には15人の兄がおり、王位継承権は第16位。母はリュカの出産時に死亡。 物心ついた時から自分の立ち位置を理解してる。 ずっと傍にいてくれるニコラのことが大好き。リュカに文字を教えてくれたのも彼。 母は中流階級の貴族の娘で、王に見初められた元は王妃の侍女。そのため、リュカは卑しい女の子だと王妃や側室たち、そして腹違いとはいえ兄たちからも冷遇されている。 父である王は、リュカの母の死亡時にはひどく哀しみ、そして母によく似た美しい顔立ちのリュカを憐れんで王位継承権を与えるまではよかったものの、続々と後宮に入ってくる歳若い王女たちに夢中になり、リュカのことはすぐに忘れてしまう女好きなどうしようもない助平親父。 死なない程度に最低限の衣食住は施してくれるものの、その程度の扱いや認識しかしない。 卑しい身分でありながら王の気まぐれで王位継承権を与えられていること、そしてなによりリュカは母譲りでものすごく顔が良いので王妃たちからはひどく嫌われている。 王がリュカに家庭教師を手配するように執事に申し付けても、それを裏で手を回し、阻害してしまうのが王妃たち。女の嫉妬こわひ。 いらなくなった本を押し付けるようにリュカに与えているのは、王に対しての「リュカの面倒見ていますよ」アピール。しかし、文字を知らないのだから読めるわけないだろうと、内心でバカにして笑っている。読めてるけどね。 母の妹である叔母が時折り自分のためにわざわざ会いにきてくれるのが密かな楽しみ。

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