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Leyla Jason Trevithick(レイラ・ジェイソン・トレヴィシック)
ID:3754367
MD:02bb428ebe22241f1815dc7664019ea2
Leyla Jason Trevithick(レイラ・ジェイソン・トレヴィシック)
タグ:
黎明期(ф)
SфRA-駒
SфRA-現代
SфRA-XY
秘匿出身(ф)
スティーブンソンファミリー
めんどくさいカップル
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生まれ・能力値
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その他増加分
一時的増減
現在値
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初期
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デア
幸運
知識
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SAN
現在SAN値
/
(不定領域:
)
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簡易表示
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技能
職業P
/
(うち追加分:
)
興味P
/
(うち追加分:
)
表示
初期値の技能を隠す
複数回成長モード
非表示
簡易表示
通常表示
<戦闘技能>
成長
戦闘技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
回避
キック
組み付き
こぶし(パンチ)
頭突き
投擲
マーシャルアーツ
拳銃
サブマシンガン
ショットガン
マシンガン
ライフル
非表示
簡易表示
通常表示
<探索技能>
成長
探索技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
応急手当
鍵開け
隠す
隠れる
聞き耳
忍び歩き
写真術
精神分析
追跡
登攀
図書館
目星
非表示
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通常表示
<行動技能>
成長
行動技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
運転(
)
機械修理
重機械操作
乗馬
水泳
製作(
)
操縦(
)
跳躍
電気修理
ナビゲート
変装
非表示
簡易表示
通常表示
<交渉技能>
成長
交渉技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
言いくるめ
信用
説得
値切り
母国語(
)
非表示
簡易表示
通常表示
<知識技能>
成長
知識技能
初期値
職業P
興味P
成長分
その他
合計
医学
オカルト
化学
クトゥルフ神話
芸術(
)
経理
考古学
コンピューター
心理学
人類学
生物学
地質学
電子工学
天文学
博物学
物理学
法律
薬学
歴史
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戦闘・武器・防具
ダメージボーナス:
名前
成功率
ダメージ
射程
攻撃回数
装弾数
耐久力
その他
%
%
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通常表示
所持品・所持金
名称
単価
個
価格
効果・備考など
価格総計
現在の所持金:
、 預金・借金:
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簡易表示
通常表示
パーソナルデータ
キャラクター名
タグ
職業
年齢
性別
身長
体重
出身
髪の色
瞳の色
肌の色
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その他メモ
■確認用項目 ・簡易紹介 ・キャラクター作成について ・技能について ・後遺症 ・呪文 ・所持AF ・所持、あるいは読んだ魔導書 ・通過シナリオ ■蛇足項目 ・おいだち ・人間関係 ・その他記録 ・追憶 ・遭遇神性や怪物 ※ふんわりワンクッション ___ 以下確認用 ___ ■簡易紹介 何事にも関心が無いように見えるが、ただ揺るがないだけで、笑顔が絶えない周囲に合わせて動く表向きエンジニア。 裏では、イギリスを起点と置いたマフィアの構成員であり、免許持たずして義肢の提供(密造)並びに医療行為をしている。 友人や、家族の繋がりに重きを置き、命を尊重する姿勢がある。 ■キャラクター作成について 設定年齢:EDU+6=25歳(下限)、下限+10=35歳(EDU+1、現在) 職業ベース:エンジニア(サプリ2015)p.15 職業pt:[EDU*20]=[20*20]=[400]pt 職業技能:機械修理、コンピューター、重機械操作、電気修理、図書館、物理学、ほかの言語(英語) +次の技能から1つ選択:化学、地質学、電子工学 →化学 特記:自分の専門分野の構造物や製品であれば、歴史上の古いものでも遺構、遺物、図面などから、その構造や設計思想などを理解することができる。 興味技能参照:闇医者(サプリ2015)p.6 技能:医学、応急手当、経理、説得、法律、薬学、ほかの言語 +個人的な関心の技能1つ →目星 特徴表:目つきが悪い(4-1D) 目つきが悪過ぎて、知り合い以外から怖がられる。APP-1。さらに〈信用〉-10%。 不利な特徴のポイント[1d6×10] 1d6 Cthulhu : (1D6) → 1 興味ポイント+10pt ※エンジニア職業の職業技能である〈ほかの言語(英語)〉を国籍の都合から〈母国語(英語)〉とし、職業技能ptを割り振っていない ※興味技能参照としている闇医者の職業技能である〈ほかの言語〉を国籍の都合から〈母国語(英語)〉とし、職業技能ptを割り振っていない ■技能について ・理由(ステータス・技能) ・成人男性にしては腕力がやや弱いが、純粋な運動不足による所が多い。 力があればと望むこともあるが、対面を避け、機械と向き合う日々と切り離すことも出来ないため、有耶無耶なまま過ごしている。(STR) ・骨形成不全症IV型(指定難病274)の患者の為、背が低く骨が脆い。母親が出産直後に亡くなった事が機会を呼び、病気の早期発見へと繋がった。 早期より、成長ホルモンとビスホスホネート系薬剤による注射を行い続け、骨折した骨が歪に再生することなく済んでいる。 また骨形成不全症の患者によく見られる難聴症状も、例外なく、初期の頃は補聴器によるサポートを受けていたが、 10歳には、医師の判断により人工内耳の植え込み手術を行われた。エンジニアを志した切っ掛けにもなった。その後、頭の中に仕舞われることとなる。 成人を過ぎた今でも、ビスホスホネート系薬剤による服薬を続けている。(CON) ・揺るがない精神力。馬鹿にされ、笑われても、それを自らも笑い、共感しているように見せかけ流すほどには精神的に余裕があるように見える。 それとは別に、困難の状況に立ちあった際にも、冷静に手段を見極める節が見られる。(POW) ・繊細な機械を弄る事の方が多いが、日常生活においては特別器用なわけでもなく、どちらかというと不器用に見える。 料理はまず出来ない。裏の顔でもある義肢の製作もそれなりの時間を要する。(DEX) ・持病に依る背格好もあり、年齢相応に見せない女性らしさがある。また、イギリス人の目には偏見として映されやすい劣性遺伝子である赤髪を持ち、 組織内でも、名前よりも蔑称である「ジンジャー(ginger)」で呼ばれることが多いようだ。 自分の見た目が嫌いなわけではないが、偏見の目に晒され、愛されることのない見た目に少なからずのコンプレックスを感じている。(APP) ・骨形成不全症IV型(指定難病274)の患者の為、背が低く骨が脆い。持病に依る背格好もあり、年齢相応に見せない女性らしさがある。(SIZ) ・特別賢い訳ではなく、勤勉。資料を読み漁る事も当然だが、少ない資料から思考を長い時間かけて展開していく事を得意としている。(INT) ・義務教育過程16歳で終え(3~5歳が受ける就学前教育、5歳から11歳が受ける初等教育、11歳から18歳が受ける中等教育があるが、 16歳には「GCSE」と呼ばれる義務教育修了試験を受けることができる)、その後大学進学をするために、シックスス・フォームにて 「一般教育修了上級レベル(A-level)認定」と呼ばれる学業修了認定を受けるべく2年間学業に専念し(-18歳)、 工学部のある3年制の大学へ進学。学士号を得た(-21歳)。さらに高見を志して1年制(イギリスでは1年)の大学院へ進学し、修士の学位を得た(-22歳)。 エンジニアとして十分に知識を付けたうえで、義肢装具士として技術と資格を手に入れるために、オーストラリアの名門への進学のために、 受験勉強をしながらエンジニアとして仕事をするも、環境の変化があり、進学を挫折する。 今現在ではエンジニアとして仕事に専念しつつ、サイボーグ研究と、違法の医療行為を独自に行うようになる。(EDU) ・父親に似たのか、目つきが極端に悪い。隠すでもないが、研究の際知識不足を感じ、他者へ協力を仰ぎに行くとまず最初に不信感を抱かれる。 赤髪に対する偏見がある・ないにせよ、アポイントメント無しに関わりに行くと断られることが大概なため、あまり外に出たがらない。 (特徴表(目つきが悪い)) ・様々な資料や、論文を読み漁ることも多いが、どちらかというと少ない資料から思考を展開することの方が得意とする。(図書館) ・修士号レベルではあるが、一番に重きを置いたのは、機械工学である。 熱力学、機械力学、流体力学、材料力学の四力学を基礎とした機械の設計や、広義では機構学、制御工学、経営工学、材料工学(金属学)などにも精通し、 最近では、独学ながらサイボーグ研究の為にアクチュエータや機構に関する分野に知識を深めようとしている。(機械修理) ・筋電義手などを作成する際に、様々な重機械を操作する必要がある。(重機械操作) ・電子を始めとする荷電粒子間の電磁相互作用を量子論的に記述する場の量子論である量子電磁力学についても学んでいる。 アナログ-デジタル変換回路についてもある程度学があるため、筋電義手や、ペースメーカーなどの作成に大いに役に立っている。 最近では、独学ながらサイボーグ研究の為にアクチュエータや機構に関する分野に知識を深めようとしている。(電気修理) ・物理化学を主軸に学んだ。物理化学のいち分野として計算化学では、コンピュータを使って分子の運動や 反応ダイナミックスをシミュレートし予測する分子動力学法や、分子内の電子を構成原子の軌道で記述する分子軌道法などを学んでいる。 また、生物学が扱う生体物質や生命現象について研究する学問として生物物理化学などもあり、 コンピューター以外にも多方面に思考の根を張ることができる。(化学) ・得意としているのはハードウェア系のコンピューター操作。得意もハードウェア記述言語に属するものが多い。 しかし、ハード面に限らずソフト面でのコンピューターの操作もある程度出来、C系言語やJava系、Ruby言語などを中心としたプログラミング言語や、 HTMLや、CSSを主軸としたマークアップ言語などもある程度扱える。 最近では、独学ながらサイボーグ研究の為にアクチュエータや機構に関する分野に知識を深めようとしている。(コンピューター) ・大きな学問体系としては、力学、熱力学、連続体力学、電磁気学などを学び、 広い関連分野・境界領域としては物理数学、計算機科学、物理化学、生物物理学、応用物理学(工学)、自然哲学、精神物理学、経済物理学などを学び、 重きを置いたのは量子デバイス・量子コンピュータ・量子通信・量子暗号などの量子学に関する物理学である。 自然科学のいち分野であるため、ある分野の専門学問として定義するのが難しい。(物理学) ・友人の煽りを受けて、独学ながら触れた医学的分野の一端。知識に偏りはあれど、独学にしては形は成っている。(応急手当) ・対面する人々を観察する癖がある。それぞれの筋肉の動作(アナログ信号)からどうデジタル信号に変換できるかを計算したり、 細かい人間の自然体での動作を脳内でハードウェア記述言語として軽く描いたりなどしてしまう悪癖がある。(目星) ・それなりの理由付けで、足りない知識の部分を知人に乞う事があるが、口下手。(説得) ・友人の煽りを受けて、独学ながら触れた医学的分野の一端。知識に偏りはあれど、独学にしては形は成っている。(医学) ・保険などについて一通りふれたりはしたが、そもそもやっていることが違法なのであまり関係がない上に、お金に興味がない。(経理) ・免許なしでの医療行為は違法。医師の指示なしでの筋電義手などの製作や、それの装着もまた違法。 人を救うのに、法律が邪魔をするが、所属しているのがマフィアなのもあり特別困っているわけではないが、 それが表立った場合が面倒なので、ある程度法律には触れている。(法律) ・友人の煽りを受けて、独学ながら触れた医学的分野の一端。知識に偏りはあれど、プロ顔負けの知識量。(薬学) ■後遺症 【後遺症の肩書き】…… 内容 ■呪文 《呪文》基本?サプリ? pt.? 記載 《こわい夢を見なくなるおまじない》 呪文を唱えながら集めた太陽の光が詰まった瓶を対象の近くに置く事で、腐った外側の呪いを1度だけ回避、或いはSANチェックが必要な程の悪夢を1度だけ回避する事ができる。 1の正気度と2MPの消費 何個も瓶を作れるが、誰が作ったものだとしてもこの恩恵を受けられるのは一人一回だけ。 《精神転移》 ■所持AF ・名称 内容 ■所持、あるいは読んだ魔導書> 『魔導書の名称』本?サプリ? pt.? ?訳 ■通過シナリオ ・西暦/月/日 シナリオ名(SAN変動) ・2021/04/20 メアリアンの葬式(85→52→61) [2021/04/20 不定6ヶ月:夜恋う・H・こころと、冯 梦蝶への強い執着 特に、死から遠ざける強い意志がある] ___ 以下蛇足 ___ ■生い立ち(約6,700文字) イギリスの中でもスコットランドの出身で、2歳まではスコットランドの病院で過ごしていた。 妊娠後期に入るまで母親はレイラを女児だと信じて疑わなかったようで、名前は1971年により発売された デレク&ザ・ドミノスの歌った『レイラ』を、名前として授けたがったようだった。恋に焦がすほどに、人に愛されるような子になってほしいと。 しかし、妊娠後期になると母親の容態は急変し、昏睡状態にまで陥り、集中治療室にて急性妊娠脂肪肝が発覚する。 性器出血と胎児心拍数低下がその場で判明したため、医師の判断にて帝王切開がなされたが、胎児は出産予定日よりも1ヶ月も早い 極低出生体重児として生まれたため、そのまま新生児集中治療室へと預けられた。同時に、母親はそのまま想定を違えた子どもの顔を見ることもなく逝去した。 新生児集中治療室では極低出生体重児であるために、感染症リスクの杞憂や、そのほか持病の併発などの検査が行われ、 何事もないかと思いきや、血液検査と医師の洞察力により骨形成不全症IV型(難病指定)が発覚。 乳児期での難病発覚は致死的なため、発覚時点ではすでに骨折症状も見られ、早急に注射などの処置が行われる。1歳を迎えるころまでには、症状も緩和、 極低出生体重児且つ、骨形成不全症IV型の患者であるために、成長に遅れは見られるものの、注射によるアナフェラキシーもなく、辛うじて育つ。 その後、事実上存命している父親と連絡が取れるまで母親に生まれ、別れた私立病院で2歳まで育ち、 当時の育児も病院勤務の医療従事者(理学療法士や看護師など)によって行われた。 成長と骨形成不全症を中心とした検査を行う過程で、聴覚が鈍いことも判明し、 視能訓練士により改善訓練を行われるも改善の兆候が見られず、初期の頃から補聴器を付けていた。 2歳を過ぎたあたりで、病院と父親との連絡が繋がり、初めて父親と対面することとなる。 金銭面にはかなり余裕があったようで、当時の母親の手術代から、レイラの医療費、補聴器の代金などをすべて支払い、 骨形成不全症である事を医師から説明を受けると、イングランド(コヴェントリー)から、定期的に健診を受けるべく病院へ伺う話をつけられ、 訳も分からず泣くレイラを抱いて、イングランドの方へと連れてかれることとなった。 父親との関係は冷めたもので、育児らしい育児は受けられなかった。 さらに、病院の外に初めて出たレイラには環境から偏見の目を向けられ、スコットランドではそれでも僅かにみられた赤髪も、 特に偏見の目が強いイギリス(イングランド)では、劣性遺伝子の象徴である赤毛として笑われ、蔑称である「ジンジャー」と呼ばれるようになる。 母親が望んだものとはまるで違った環境を与えられてしまったのだ。性別も、髪の色も、病気もすべて違えていた。 就学前教育もはじまり、4歳になった頃には自身の置かれていた状況を把握できるようになった。 父親は、スティーブンソンファミリーと呼ばれる組織の、コンシリエーレ(当時はそれなりに偉い人との認識、実際は幹部)であることを理解する。 そして、発覚と共に2歳ほど年齢差のある血の繋がらない「弟」の面倒を見られるようにと、構成員から頼まれる。 同じくコンシリエーレの立場である、両親をもった青く光の反射を受ける髪を持ったポルシャという子どもだった。 父親との関係も淡白で、組織内でも名前で呼ばれることもなく、笑われるだけの日々を送っていたレイラだったが、 ポルシャと兄弟のように育つ家庭で、人と触れ合う暖かさに魅入られ、「兄」という立場から年齢にそぐわない精神的な成長も見られるようになる。 持病の健診には、当時父親がスコットランドの私立病院にて医師と話を付けた通り、月に1~2回ほどの定期的な受診をしていた。 10歳には、補聴器ではサポートしきれない難聴の症状に関して、医師により、人工内耳の植え込みの手術を提案され、環境の改善のために提案を飲む。 手術を受け、特別副作用や、拒絶反応があるわけでもなく、数ヶ月のリハビリの末、劇的に変わった音の世界に感動し、 機械による人の生活の質(QOL)の向上に強い感動を受け、人の生活をよりよくするための機械を作る人間になりたいと夢を持つようになる。 一方で血の繋がらない弟であるポルシャは、特に障害のないレイラとは違い、ある程度成長が見込めると、構成員として拳銃の扱いを学ばされていた。 10歳には、すでに発砲や、リロードの仕方まで覚え、とどめまでさせずとも、年上の構成員に連れられ暗殺まで行っていた。 更に、ポルシャにも妹(純粋な血縁関係の上で10歳差)ができるようになると、途端、関係は変わり、「弟」から「友人」へ一線を置き始め、 関わる機会も少なくなっていった。夢を持ち、勉学にいそしむレイラと、マフィアとして成熟していこうとするポルシャ。 一度変わってしまった関係は変わらず仕舞いではあったが、レイラが大学入学したその2年後にポルシャが医学大学へ進学したと話を聞き、 少なくなっていた交流の機会が、再び回数を取り戻していった。 「どうして医大に? 君、マフィアとしてそれなりに腕をあげてたじゃないか」 「……よく、わからなくなったんだ。人を殺すことの何がいいのか」 「なにかあったの?」 「何もなかったんだよ。何もなくて、それを普遍的に感じていておかしくないはずなのに、ふと、違和を感じたんだ。 事を押し通すために貫く鉄の弾の何が正しいのか。輪廻転生なんて説を本当に信じて安心して死んでいいのか。 内蔵が動いて脳が機能しているだけでどうして個性は確立するのか……って」 「答えを求めるために、医者を?」 「……そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。 正直、入学するまで結構難しかったし、カリキュラムも一通り説明を受けたけど、どれも自分に向いてるとは到底思えない」 ……人を、殺してきた手だからかな。そういって、自嘲気味に笑う「友人」の姿を見て、ごまかして笑う事も、励ます事もできなかった。 銃を握る事を避けられ、人の血を浴びることもなく組織に席を置かれるだけでも、一線置くことのできたレイラは、ほんの少しでも、心の奥底で 「自分はまだ犯罪者じゃない」と思ってしまった罪悪感が、一周回って見下すような考えが口を開くことを許さなかったのだ。 レイラが大学院で修士号まで習得し、エンジニアとしてはプロの実力を得、マフィアとしては管轄外の「普通の仕事」として、活動するようになると、 夢として掲げていた義肢を作る人間──義肢装具士の資格を得るために、世界でもトップクラスのオーストラリアの名門校へ入学すべく、 受験勉強と仕事に明け暮れていた充実していた日々の中で、変化が訪れた。 23歳。「友人」であるポルシャが21歳。医師免許を取得したばかりの頃だった。 組織内で珍しく招集がかけられ、赴けば、数名のコンシリエーレに囲まれた「友人」の姿があった。 手には、一丁の拳銃。セーフティが外されていた。コンシリエーレを含め、招集された構成員たちは皆、冷ややかな視線を「友人」に落としていた。 「友人」は、セーフティの外された拳銃を、両手で持ち直すと、自分の脚を撃ったのだ。 激痛により地面に伏せ、悶える、「友人」を前に、拍手喝采を送る異様な現状に、レイラはついていけなかった。 犬のように、短い息をいくつか吐き、拍手がやみ始めると、「友人」は宣言した。 「俺は、スティーブンソンファミリーの血の掟を、破る」 宣言を聞き、次々と清々しい表情を浮かべて掃けていくコンシリエーレと構成員たちの中で、痛む足のまま動けない「友人」とレイラのみがその場に残された。 血の流れる右大腿部分を必死に抑えながら、あの日のように自嘲気味に笑う「友人」が独白する。 「人を救う事は出来ないって、笑われてムカついたんだ。この立場で、家庭で生まれて、それでも人を救おうとする姿勢を笑われて、悲しかったんだ」 「……だから、自分の脚を?」 「そう、自ら脚を撃ったんだ。立場上(コンシリエーレの息子)甘やかされてたからな。これで血の掟を破ることを許してもらえるらしい」 「そんな、馬鹿だよ。そんなことの為に」 「そんな事の為にだなんて言うな! こんなことの為に、俺は自分の血を裏切るしかなかった。感情を選んだんだ」 吠えるように、自分の意志を啓示する「友人」の姿を見て、レイラはその時「自分は犯罪者じゃない」と見下していたことに、本心から罪悪を感じた。 環境に揺さぶられなかっただけで、ただ髪の色から笑われてそれで、環境から逃れることができただけで「普通」になったつもりでいた事。 病気のおかげで伸びない背も、ほとんど音を拾う事が出来なかった聴覚も、治療の末に「普通」になったつもりでいた事。 一線を置かれ、関係に薄い膜を張り、「弟」からいつしか「友人」となっていたポルシャを、「普通ではない他人」だと思い込んでいたこと。 吠える独白が、自身も「普通ではない」と𠮟るように聞こえ、生まれて初めて罪悪感を感じた。 「脚を、……脚を治そう」 訝しげに、冷や汗を浮かべながら見上げるポルシャに肩を貸しながら、レイラは呟く。「僕も、人を救う為の犯罪者になる」 血の掟を破ったからには、組織を立ち去る事を余儀なくされる。 しかし、レイラはポルシャを自室へ担ぎ込んだ。髪の色から偏見の目に晒されることが日常であり、構成員はほとんど立ち寄る事がなかったからだ。 とは言え、今や部外者である「弟」を、組織に匿っている事がわかれば、殺されてしまう。 そんなリスクを冒した上で初めて犯した犯罪行為は、「弟」の脚を縫合する事(医療行為)だった。 傷をそのまま放って置くにも、化膿し感染症のリスクが高まる。 救急車を呼ぼうにも、マフィアの後ろ盾を失くした今、医療費を払えずに立ち往生するのは目に見えている。その杞憂の結果至ったのが、医療行為だった。 医師免許を持つ、ポルシャの監視下の元とはいえ、熱消毒したメスで傷口を開き、大腿の筋肉に挟まれた弾丸を取り出すだけでも、素人には一苦労だが、 それ以上に立ちはだかる難関は、圧倒的な器具・設備の不足だった。 麻酔なしに傷口を開く痛みは、測り知れたものではない。ましてや、至近距離で撃った重痕により、傷口の一部はⅢ度の熱傷を負い、 一部の真皮を切除する必要があった。(Ⅲ度では脂肪組織まで及んでいるが、素人では厳しいとポルシャは判断。医療機関でカバーしてもらうことにした) 真皮切除に伴い、表皮も広く失われることとなるが、その場で他の身体箇所からの移植は難しいと判断。 有り合わせの清潔なガーゼと、研修時に使用していた抗生物質の服用、抗生物質が配合されたステロイド外用剤の塗布により現状を打破。2日の時間を要した。 翌日、ある程度痛みも引き、精神的に余裕のできたポルシャはレイラにこう呟く。「日本に逃げようと思う」 計画を深掘りするでもなく、レイラは「兄」として、ポルシャに言葉をかけた。「自立(自律)のために、手伝うよ」 言葉の通り、飛行機の予約から、片道分とはいえその旅行代。日本についてから職にありつくまでにかかるであろう最低限の現金を渡し、 ポルシャが騒動を起こしてから僅か5日で、「友人」から「兄弟」の関係のまま、物理的に距離を離すこととなった。 義肢装具士としての夢はここで諦め、ポルシャに行った医療行為をきっかけに、エンジニアとしての反面として、闇医者としての顔を持つようになる。 縫合などの医療行為は未だ得意ではないが、時間を要しても良いのであれば、義肢の提供まではできるように。 30歳。ポルシャが日本に逃げ、7年程度の時間が経過していた。 この頃には、苦手としていた医療行為も独学ながら形だけは様になっており、裏業界では無免許の義肢装具士としてそれなりにやって行けるようになっていた。 8月6日。レイラの誕生日の日だった。非通知の電話が、レイラの携帯番号にかかってきたのだ。 見慣れない頭2桁の番号に恐る恐る出てみれば、現れたのは、「弟」の声だった。 「お前の縫合が下手くそ過ぎて、日本にきてから義足になっちゃったよ」そう言って、自嘲気味なのになぜか嬉しそうに笑うポルシャ。 「それは、ポルシャが僕に手を任せてくれたからだろ」良い道は歩めずとも、罪悪を孕まない声で応じるレイラ。 マフィアから脚を払って善を選んだ「弟」と、「弟」に感化されて罪悪払って犯罪に手を染めた「兄」と。 見た目も似通わない、血も繋がらない「兄弟」の久しい会話は、取り留めのない現状報告と、それから── 「ああ、そう。義足になったとはいえど、お礼も兼ねてこんな日(誕生日)だし、お前のそのあたまの機械、仕舞ってやろうか?」 「相当、僕の腕を信じてるじゃないか。わざわざ人工内耳を装着するのも邪魔に感じてきた頃だったんだ。お願いしてもいい?」 「当然。ああ、でも。リスクは被るからさ、俺にもなんかくれよ」 「……しかたのない弟だなあ。じゃあ、義足でもつくってあげるよ。あの傷じゃあ、どうせ膝上からの切断になったんでしょ。筋電義足でもつくろうか?」 「嬉しいけど、そうすると次は手に余るんだよなあ。……ああ、そうだ。お前、今日からミドルネームに『ジェイソン』って挟めよ」 「どうしたの藪から棒に。……13日の金曜日?」 「はぐらかすなよ。『治療する者』って意味。これで、薄情な親父とは別人だって自己表現ができるだろ」 「……弟には敵わないなあ」 「兄さんにこそ敵わねえよ。……いいだろ? そんで、区切りがついたらちゃんと免許取れよ。そんで、同じ明るい職場で働こうぜ」 確定も出来ない、明るい未来の約束。 久しくコンタクトを取った半年後には約束通り人工内耳(レイラの自作)を頭皮下にしまい込む施術と、 ポルシャには膝を思うように曲げることのできる筋電義足の提供を行った。 免許を取って、同じ明るい職場に──、年齢と、現状エンジニアとしての表の顔と、 あれから組織に腕を買われた闇医者としての両方の顔で生計を立てている以上、叶う事のない約束であるとしみじみと感じながら夢見ている。 ──犯罪から手を切り離すことを。 「初めまして、僕はレイラって言います。普段はエンジニアをしています。得意なのは、ハードウェア・デバイスですかね。CEとも似ているかもです」 「兄弟ですか? ……血の繋がらない、可愛い弟がいますよ。彼は僕の事どう思っているか知りませんけど」 32歳。某日。 見慣れない、整った顔立ちの少女が道端で倒れているところに遭遇した。 どうやら栄養失調により倒れたことが分かると、自身の医療技術の過信もあり、自宅に連れて帰った。 少女の名前は、ハイルヴィヒ。日本からの、仕事を探すためにイギリスに来たようで、普段からあまり眠れず、栄養も採っていないようだ。 無免許の医者とはいえ、独学ながら医学を積極的に学んだ身。自らの健康を蔑ろにするハイルヴィヒを放って置けず、一時的いえど一緒に住むことに。 しかし、一時的の筈がそのままだらだらと時間が経ち、半ば同棲のようになってしまっている。 持病でうっかり骨折してしまった時には面倒を見てもらえるし、自分がいなければ吸い殻の入った空き缶をそのまま飲んでしまう事もあるので、 現状に甘えているといえば、甘えているといえる。裏で、無免許で医療行為をしていること、マフィアの所属あることは一切話していない。バレたくない。 一人称:僕 二人称:君、あなた 表向きはハードウェア・デバイスを得意とするエンジニア。しかし、マフィア所属の闇医者の一面も持ち合わせている。 マンションを借り、ある日を境に半ば同棲のようになっている女性(ハイルヴィヒ)と一緒に住んでいる。付き合ってはいない。友人以上、恋人未満。 イギリスの出で立ちもあり、英語は威圧を感じさせず丁寧な物言いをする。 基本的に敬語だが、親しい友人や、独り言の際は敬語が外れる(スラングな物言いをする)。 何事にも動じないが、達観というよりは冷静に手段を選ぼうとする節が見える。感情がないわけではなく、よく笑う。 家族や、友人の繋がりを大事にし、人の命を軽んじる事に胸を痛めるような性格。 れっきとしたマフィアの一員ではあるが、マフィアなどという犯罪組織を良いものだとは一切思わない。自身の現状においても、ベストだとは一切思わない。 赤髪のおかげで「ジンジャー(ginger)」と呼ばれることが多い。 ミドルネームである「Jason」は、友人であり弟であるポルシャからの提案で受けた名前。「治療する者」の意味があるらしい。 年収900万 /財産4500万 文字色: ■人間関係 母親(CS無)故人。よく知らないが、娘だと思い込み女性名を付けたのはユーモアがあるなと感じている。 父親(CS無)存命。コンシリエーレを担っている。父親と関わったことはほとんどない。 スティーブンソンファミリー ・或非道(CS無)故人。スティーブンソンファミリーのボス。存在のみの認識。 ・ポルシャ・カートライト(1560715)スティーブンソンファミリーのコンシリエーレの息子。セラムの兄。 ファミリー逃亡後に義肢の提供をした。ミドルネームと共に、人生に切っ掛けをくれた重要な人物。 ・セラム・カートライト(1142696)スティーブンソンファミリーのコンシリエーレの娘。ポルシャの妹。 ・クラリス・エインズワース(1776312)うさぎの被り物をしたCE。顔見知り程度。日本刀に魅入られた、勿体ないガン・スミス。 ・ナマエ(1173681)或非道の実の子どものひとり。顔見知り程度。現在失踪中らしい。 ・撒爾沙 アルジャーノン(3441627)元は別のマフィア所属? 解剖医助手をしている。日本支部に居るらしいが、拠点はまた別にアパートを借りているらしい。 ・醢 アリーチェ フィノッキアーロ(1325407)科学捜査班の一員らしい。日本支部「千代田ブリュヘル教会」に住まうスパイ。価値観が少し似ている。 ・聖代橋 慕昏(1416050)或非道の実の子どものひとり。顔見知り程度。かなりの戦闘狂で不思議ちゃん。日本支部「千代田ブリュヘル教会」に住まうスパイ。 ・山桜桃クチナシ(1406495)或非道の実の子どものひとり。長女(長男)。顔見知り程度。性別違和症候群。性自認は完全に「女性」。PG寄りのSE。 ・山桜桃ウタカタ(1406454)或非道の実の子どものひとり。次女(次男)。顔見知り程度。ウィリアムズ症候群(軽度)。姉の事を考慮し女装している。 ・山桜桃アイマイ(1406442)或非道の実の子どものひとり。三女(長女)。顔見知り程度。二重人格? ・夜恋う・Heilwig・こころ(PL:さくしあ)ドイツ人と日本人のハーフらしい。 ハイルと呼ぶことが多い。こころと、時に呼ぶこともあるが日本の発音は難しい。 行き倒れているところを介抱したら、酷い生活習慣であることを知り、面倒を見ている。 時に、持病の事も付き合いの過程でバレ、逆に面倒を見てもらう事もある。双方ともに面倒を見る生活をしていたら、いつしか同棲のようになっている。 双方とも、背が小さく顔立ちが幼い為、近所の人には、兄妹と思われることが多いかもしれない。なんだかんだあり恋人に。 ・冯 梦蝶(3818281 PL:ひむろ)フォン。親友だって言ってくれたんだ。 ■その他記録 ・西暦/月/日 内容 ・2021/03/-- CS作成時、参考元 ∟ステータスに関して ∟CON、骨形成不全症について:https://bit.ly/3kSsJWw、https://msdmnls.co/3eem4of ※閲覧注意 ∟APP、赤髪について(wiki):https://bit.ly/3rpIwi6 ∟EDU、イギリスの教育について(wiki):https://bit.ly/3sUANZI ∟生い立ち関係 ∟Layla(Derek & The Dominos):https://bit.ly/3c8QTbh ∟母親の死因、急性妊娠脂肪肝について:https://bit.ly/3vaSfeD ∟義肢装具士について(wiki):https://bit.ly/3kRrkj3 ∟国際的観点からの義肢装具の将来像:https://bit.ly/2OyBvwE ∟義肢装具の歴史:https://bit.ly/3cdaQ0C ∟スティーブンソン・ファミリーについて:https://privatter.net/p/3024704 ∟スティーブンソンファミリー コヴェントリー(イギリス)に本拠地のある、割と大きな犯罪者組織である。 活動内容は犯罪行為(麻薬取引、殺人及び暗殺、密輸、密造、共謀、恐喝及び強要、みかじめ料徴収、高利貸し)がメインであり、 正構成員は基本的に加担するよう指示されている。正構成員以外は、近年勢力拡大の為に、他国の調査へスパイとして送られることが多いようだ。 ファミリー間への愛情は凄まじく、それでいて構成員以外の人間には容赦がなく、度々小さなファミリーを潰しては、喧嘩をかけに来るが それは大抵、スティーブンソンファミリーのコンシリエーレ(上位クリアランス)のみ。 下級の構成員は割と温厚で、コンシリエーレの指示外では趣味や娯楽で時間を費やしている。 ボスは或非道とされているが、アンダーボスは別にいるらしい。 ■追憶 ?歳 [シナリオ名] ■遭遇神性や怪物 ※ふんわりワンクッション ・名前 ・
※
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