タグ： 辜月のＮ

「あ、ぜんちゃん。なにしとん〜？せやったらぼくも一緒に行こ〜」 　B型。20歳。心配になるほどぼんやりしてる男。お友達のぜんちゃんには「おまえはぼくの運命やからね〜」と言ってはばからない。二人称「おまえ」なの？意外すぎ……。 　性格はおおらかでのんびり屋。細かいことは気にしないというか、気にしなさすぎる。財布を落とそうがスマホを落とそうが「ま、ええか〜」とか言う。荷物もしょっちゅう無くすし筆箱以外の荷物を家に忘れてくる。ヤバすぎ？ 　将来の夢は「昆虫博士」。植物と虫に詳しいので生物学と博物学とついでに地質学が積まれてます。あと神主の家系に連なるので宗教技能があります。 スタンス:大抵のことをぼんやりと他人事のように見ている。何事にも頓着がない。それは入学式の前日から続く謎の症状のせいでもあるし、それ以前の本人の素質のせいでもある。あまり生きることに積極的ではなく、常に流されるままに揺蕩うように生きている。 　彌坐、「そぞろに月日を重ねる星」。 家族:じいちゃんちが神社。次女の家の三つ子の一番下。つまりメタ的に言うとロストしても家は困らない立場です。兄が二人いる。かなり世話好きなふたりなのでだいぶん甘やかされて育った。こいつがこんなぼやっとしてんのそのせいでは？ 　これはKPにしか伝わらないあれなんだけど、お母さんの旧姓は「東神田」、従兄弟に金持ちボンボンな世間知らずと人付き合いの苦手な解剖医、病気がちでボクっ娘な不思議ちゃんがいます。 友達:ぜんちゃん！ぼく、おまえのこと好きやで。やって何言うててもちゃんと聞こえるん。何やってても居るってはっきり分かるんや。ほかのやつやとこうはいかんにな。ふしぎやお。ぼくもふしぎに思ててん。そらさいしょはぼくかておどろいたしけっこう困ったりもしたけどや。やけどね。多分、ぼくはおまえと会うことが決まっとったんやろなぁ。おまえと会うために、おまえを見つけるために、ぼくの体は変なってもうたんちゃうかなぁって。あは、なぁ、ぜんちゃん。いっしょにおろな。 　ぼくら、ずっと、いっしょにいようねぇ。

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