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【Logged Chocolate KPC】 平凡な日常に当たり障りのない毎日。不幸かと言われればそうでもないが、幸せというほどでもない。 そんな漠然とした日々に鬱屈感を抱きつつも、現状を捨てて逆らえるかと言われれば、それほどまでに強い信念もない。 少し無愛想で不器用で厭世的な、どこにでもいる普通の人。普通であることに嫌気が差してしまうほどに、根は実直で芯のある人間。 大学進学を機に上京。一人暮らしは気楽で向いていたものの、知らず知らずのうちに人恋しさでストレス過多に。 そんな時に新入生説明会で声をかけられ友人になったのが、海堂秋だった。 性格と態度ゆえに特に友人もできず孤立していたがそれでも構わなかった彼にとって、海堂は完全に想定外。 というか未だに何故あっちから積極的に絡んでくるのかは理解できていない。 海堂みたいに誰かを惹きつけるほどの魅力や人柄がある訳でないのは重々承知しているし。 それでも、本当は嬉しかった。ここに居ていいのだと、他人から認められたような気がして。 以来、海堂にずっと片思いしている。言う気は一切ない。告白して関係性が壊れるくらいなら墓場まで持っていくつもり。 真面目で内向的、少々皮肉屋な現実主義者。無愛想かつあまり喋らないため人に誤解されやすい。 柏木工業という医療機器ロボットメーカーの製造企画部に務めている。人に頼るのが苦手な性格ゆえに仕事が集中し社畜気味。 趣味は料理。凝り性な性格と仕事のストレス発散を兼ねた結果、かなりの腕前になった。 煙草は元々吸う気がなかったが、海堂と喫煙室で話す口実が欲しくて吸い始めた。 特段美味いとも感じていないが、吸うと海堂と一緒にいるような気分になれるからという理由で少量を吸い続けている。 匂いが同じだからと、彼と同じ銘柄を吸っている。真似をしていると引かれるのが嫌なので本人の前でだけは別のものを吸う。 数年前からストーカーに遭っているが、特にこれといった被害もないせいで警察にも取り沙汰されず、途方に暮れていた。 そんな時リリス教団に助けられ、以来度々世話になっている。

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