タグ： 杏紺

【基本プロフィール】 昔から昆虫類、爬虫類、哺乳類、鳥類…と色んな種類の生き物全般が好きな青年だった。小学生の頃はメダカやウサギの飼育係を率先してやっていたタイプで、休み時間も教室のザリガニをじっと観察していたりウサギ小屋へ女子と遊びに行ったりしていた。 中学へ上がってもその生き物愛は相変わらずで、むしろ周りから多少引かれるレベルだったため友達が減り、高校では自分の趣味はあまり人に理解されるものでは無いと悟って生き物愛を隠すようになった。 現在は生物学科専攻の大学教授として働いている。好きな分野で働けていることを幸運に思いながら充実した日々を過ごしていた。 【KPCとの関係(PC目線)】 高校の後輩。同じ図書委員だったことは覚えているし、ある程度の会話をしたことは覚えているが正直そこまで記憶が無なかった。 「KPC？覚えてるよ。高校が同じで一緒の図書委員だった。確か〇〇部…あれ？△△部だっけ？のどっちかに所属してたよね。」 くらいの認識だった。 しかし高校卒業して3年後共通の友人のPCの同級生を通じて再び出会い、昔話に花が咲かせたり一緒に遊んだりするうちに交際するようになった。共に映画館や遊園地に遊びに行ったり、水族館や、テーマパークへ生物達とにふれあいをしに行ったりと幸せな日々を過ごしていた。 KPCとは「結婚したら暫くは2人っきりで過ごそう。落ち着いたら2人の子どもと1匹の犬をお迎えしよう」と明るい未来を語っていたところに癌が発覚。結婚式も全てキャンセルし、治療に専念するも時すでに遅く医者から余命宣告をされる。 病院生活で日に日に弱っていくKPCを励ましながらも毎日病院へ通い、話し相手になったりして見守っていたものの容態が急変し、最期の別れも告げられぬままKPCが他界してしまった。桜の蕾が開く前のことだった。 【KPCのいない3年間】 KPCの死から1年ほどは純粋な寂しさ、悲しさとそばに居ながら何も出来なかった悔しさ。お別れも言えなかった後悔…色んな感情に潰されながらろくに眠れぬ日々が続いた。酷い隈ができて周りから心配されるも、下手くそな作り笑いをして「大丈夫だから」と言う毎日を過ごした。 ある程度月日が経てば少しづつだが気持ちを持ち直して隈も日に日にマシになっていった。3年目にはほぼ普通の生活を送れているものの、KPCのことを忘れるわけも忘れたくもないのにKPCに「ねぇ、KPCくん。もう私のことは忘れちゃった？」と言われる夢を定期的に見ている。 否が応でも少しづつ、でも確実に薄れる記憶と「KPCが居ないことが当たり前」になった自分に自己嫌悪して「ごめん、ごめんな…」と自責することが少なくない。

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