タグ： かねさぎ みろく

いわゆるニート。 紛うことのないクズ、ゴミ、ダメ人間。 陽の光を浴びると動きが遅くなる。 四方を壁に囲まれていないと挙動不審になる。 ただし一度自分のテリトリーに入るとヒステリックに声を荒げ、物を投げつけてくる。 野生動物かな？ 導入 いつもの通り、昼に起きる。 いつもの通り、ババアに飯を用意させる。 いつもの通り、難癖つけて金をせびる。 いつもの通りの日常…のはずだった。 いつもと違う、封筒にはいった紙。 「福引であたったんだけど、私達は行けないから、あんた行ってきなさい」 いつもと違う、ババアの態度。 「服とかも用意しておいたから、それを着ていくんだよ？」 いつもと違う、俺の返答。 「クソババアの顔見ずに飯が食えるんなら願ったり叶ったりだな」 …なぜ俺は気にしなかったんだろう。いつもと違うことに。 …なぜ俺は売らなかったんだろう。いつものように。 …なぜ、俺は外に出ようとしたんだろう。

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