タグ： 金剛瀬 蛍 焼川

●古物研究家　（2010） 古書店・骨董品店主、博物館学芸員、図書館支所、民間の郷土史家、美大・考古学部の学生など。 職業技能：芸術（任意）、コンピューター、製作（古書修復、古美術修復など）、図書館、値切り、ほかの言語（英語、漢文、ラテン語など）、目星、歴史 ※車椅子に乗っているので今は走れるが、担がれるとDEXは半分の６になる。 シナリオ：20/07/25　父と子と悪霊 NPCとの関係：河部の絵を個人的に好いている。新作を見に行くのが彼女にとって楽しみの一つ。 芸術の色は見る人によって変わる まるで人生のようだ 金剛瀬　蛍　33歳 彼女の人生の半分は病院暮らしだった。 産まれつき病弱で足が悪く 歩くことがままならず、普通の生活を送るには 車椅子と病院の手を借りる外なかった蛍 両親は子宝に長年恵まれず 産まれる事すら奇跡に近かったがために 金剛瀬家にとって蛍は大切な宝物だった 病院では本をよく読み 特に古書に夢をはせ もしも自分が昔の人間であったなら 物語の主人公ならと妄想に耽る毎日 特に好きなのは モリエールの戯曲「お嫁さんの学校」 年の離れた男と結婚しなければなかった時代 恥ずかしい嫁と言われないように 嫁修行をさせられる主人公は ある若い青年によって助けられ自由となり恋に落ちる。 不自由な状況下から魅力的な男性に助け出される夢物語 純真無垢な夢を彼女は33ともなってまだ持っている。 周りからとても痛い存在だと思われても仕方ないのだが 彼女の車椅子に乗った姿を見ると誰もが不自由な人生で 可愛そうな女性なのでありそのような夢を拭えないのだと 同情の目で彼女を見るため、誰も指摘はしなかった しかし、彼女自身はただ恋をしたいだけで 自分が不自由な身体であるとは思ってはいなかった。 というのも産まれながらにして足が不自由だっただけで 彼女にとって身体は完全であると思っていたからだ。 しかし、誰もが自分を可哀想な女の子で 今では懸命に生きているんだという美談に仕立てようとする。 その度に彼女は空虚な気持ちにさせられるのだった。 彼女は絵を描く事も好み 両親も快くその道を支えたため 彼女は見事有名美術大学へと入学し 首席で卒業 今は古美術品を売る店を経営しながら 古美術の修復にも携わっている 彼女の審美眼は素晴らしく 価値のあるものをピタリと当てるその力は 古美術会では有名であった 特に絵画に造詣が深く 彼女の部屋には価値のある多くの絵画が飾られている。 ジョン・エヴァレット・ミレイ　「オフィーリア」が特にお気に入りで レプリカであるがそれを自分の寝室に飾っている 悲劇の娘の絵を飾るのは不吉だと周りに揶揄されるが 彼女は聞く耳を持たない。 悲劇であるかどうかは周りが決める事ではない 物語の中の彼女が決める事だと 彼女は思うからだ。 自分の父親を愛する彼に殺され 気を狂わせ川で溺れたのだとしても 彼女にとってはただの事故だったのかもしれない もしくは、ただ水浴びをしたかったのかも… 自分が不自由である事が不幸では無いように 見方を変えれば幾らでも人の人生はは悲劇にでも喜劇にでもなると 彼女は思うのだ。 彼女の夢は自分の集めた絵画や骨とう品について 多くの人と語らい 新たな視点を開拓したり 妄想にふけったり はたまた、新たな物語を作り出す事。 芸術に関心をもっと抱いてもらう事である。 芸術に終わりはない、生きる人の目によっていつも紡ぎだされる。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ジョン・エヴァレット・ミレイ　「オフィーリア」 1851-52　|　76.2ｘ111.8ｃｍ　|　ロンドン、テイト・ギャラリー 　オフィーリアはウィリアム・シェイクスピア（1564-1616）の悲劇『ハムレット』に登場する美少女です。彼女は主人公であるデンマークの王子ハムレットの恋人で、国王の顧問官であるポローニアスの娘でした。 　ハムレットは父である国王を突然亡くし、王位は父の弟であるクローディアスが継ぎ、ハムレットの母であるガートルードと結婚しました。 　王位も母も叔父に奪われた形のハムレットの前に、父である先王の亡霊が現れ、弟に毒殺されたことを告げます。そのことを確かめるために、ハムレットは気の狂ったふりをします。何も知らないオフィーリアは、ハムレットに冷たくされ、涙にくれます。 　宮廷で劇が催されます。劇の内容はハムレットの計画で、父の亡霊に聞いたまま、その殺害を再現したものでした。劇を見るクローディアスはただならぬ様子で、結局最後まで見続けることができず去っていき、ハムレットは父の殺害が真実だと確信しました。 　そして父を殺害した男と再婚した母ガートルードを責めます。その部屋には壁掛けに隠れたポローニアスがいました。会話を盗み聞きされたと、ハムレットは相手を確かめず切りつけ、ポローニアスは死にました。 　父ポローニアスのの死を聞き、オフィーリアは悲しみのあまり、ついに正気を失います。そして、花をいっぱいに抱えながら、宮廷や野原をふらふらとさ迷います。 　そして間もなく、オフィーリアは川で溺れ、死んでしまいます。誤って落ちたのか、それとも自殺だったのか、その様子は王妃ガートルードの言葉によって語られます。 　哀れなオフィーリアの物語は、多くの画家の心を動かし、絵の題材となりました。このページでは、そのオフィーリアを描いた絵を紹介していきます。 　絵画には、オフィーリアの死の場面が語られる第４幕第７場の王妃ガートルードのセリフ、そしてオフィーリアを詩にしたフランスの詩人アルチュール・ランボー（1854-1891）の『オフィーリア』の、原文と翻訳を添えました。それぞれ翻訳者を変えてあるので、比べてみるのもおもしろいかと思います。

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