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ドジっ子属性性別不明お兄さん！！！！！！！！！濃！！！！！！！！！！！！！ パン屋《くろやぎさん》に勤める一般男性。 毎日おかしなことが起こるのでわりと慣れてしまっているかわいそうなひと。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ ＿＿パン職人の朝は早い。 5時半に出勤、暗く静かな街にひと足先に灯される明かり。 エプロンをつけて手も洗って。準備を終えて厨房に出れば彼の長い戦いが始まる。 メロンパン、クロワッサン、カレーパンにチョココロネ。 1時間もたてば焼き立てパンの食欲をそそるいい香りが厨房に満ちる。 ひとつひとつ丁寧にトレーの上にそっと乗せて、埃防止のために透明なシートも。 午前7時、開店するころには店の三方を囲む陳列棚にきれいに並べられた目に鮮やかなつやつやのパンたち。 エモいな、よしよし。 しかしこの穏やかなふわりとした雰囲気もある男の登場で崩れ去る。 「オッハヨ～～！！」 出たな不思議店長。 やたら顔のいいこの男、何がどういうわけなのか、くしゃみでパンに自我を持たせてしまうのだ。 きれいに並べたパンも今やこの通り。 焼きそばパンは客の腕に絡みつき、あんぱんは黒ゴマをまき散らし、視界の端ではフランスパンが壁に突き刺さる。 意味が分からない。もはや脳が理解を拒んでいる。 ただ、パンたちも自分を作った人だと理解しているのか、他の店員や手伝ってくれるお客さんよりは攻撃の手（手？）が緩められている気がする。 気性が大人しい子だと自らすり寄ってきてくれる。かわいい。

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