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〇暁月リュウ(あかつき・りゅう)/『週末は探偵事務所にて』HO1：盗まれた◆◆ 【柘榴】：「優美」、「愚かしさ」、「子孫の守護」 【椋】：「長寿」「強い力」「永遠」 ・一切の色が無い、銀河からちりばめられた星を全て消し去ってしまったような漆黒の髪に、前髪の一部にだけ白いメッシュをいれている。 　双眸は、そんな暗闇だからこそ煌々と輝く満月にも近しい黄金色をしており、普段は眼鏡でその瞳を覆っている。何処か愉快そうに、月が欠けるように、瞳を細めて笑っている男。 　いつも基本的に眼鏡とストールをしており、時々によってそのデザインを変えるオシャレ好き。 ・関西弁の男。 　クールに見えて苦労人。それなりにノリはいい。 　また面倒見がいい、というよりかは人情があり、後輩やある程度交友を育んだ相手に対しては誠実。 ・実はスリルジャンキー。退屈を嫌っており、それなりにスリルがあることでも、口ではぶつくさいいながらも楽しんでいる。 ・バー「夜鴉(よがらす)」のマスター。小さな隠れバーであり、知る人ぞ知る。 　ただ、バーの場所は一定ではなく、時折場所を変えており、見つけられた人だけまたおいで、なスタンス。 　必要があれば縁は結ばれるだろうし、そうじゃなかったらそれまで。 ・喫煙者。チェーンスモーカーであり、普段は気に入っている幾つかの銘柄を入れ替わり吸っている。 　一番気に入っているのはゴールデンバットだが、もうほとんど手に入らなくなってしまったことが最近の悩み。 ・普段はゆったりとしているが、その実運動神経抜群。空手の有段者。 　ただ、力が強い、というよりかは器用なため、手数や技で攻めるタイプ。 　最近だと、素手でぶん殴るよりかは、自衛のために諸事しているブラックジャックを使って、何かあったときは対応している。 　まあ、滅多に使えへんけどなぁ。 ・カラーコード：ivory　#fffff0 ・イメソン「しとど晴天大迷惑(米津玄師)」「砂の惑星(米津玄師)」「Plazma(米津玄師)」 【特徴表】 39：スポーツ万能 37：俊敏 【花言葉】 72：夜顔（よるがお） 「妖艶」「夜」 時間が貴方の顔を変えるだろう。計算高く、全てを手繰ろうとし、きっとそれは成功する。皆の心を抱く笑み。誰も貴方の夜の顔に気づかない。また今日も夜がやってくる。貴方の夜が。 30：鈴蘭（すずらん） 「幸福の再来」「意識しない美しさ」「純粋」 何故だろう。貴方は他人を惹きつける。自然と行うその一つ一つの動作が皆を癒す。貴方は見返りを求めない。なぜなら貴方は意識してそれらをやっているわけではないから 23：桜（さくら） 「精神美」「規律」 決して曲がらない強い心。全てに厳しく、全てに優しい。だがそれゆえに折れたら立ち直れるかは分からない。誰よりも強くて、弱い。それが貴方。 【通過シナリオ】 ・『週末は探偵事務所にて』 ＜以下、『週末は探偵事務所にて』HO1秘匿情報有り＞ 「よう、相棒。一体全体、今までどこほっつき歩いてやがったんだお前は？」 ・ラテン語での金は「アウルム(aurum)」、語源である「暁の」より、暁月。 　白銀と、エイジと、対比になるように。 　前髪のメッシュは彼の色。そうだろ、相棒。 　 ・本名：「鞍馬椋(くらま・りゅう)」 　父親と、ほとんど家におらず、何をしてるのかも分からない母親のもとに育てられた幼少期を持つ。 　父親はどこかの神社の出らしいが、家の在り方に納得できず家出し、その先で母親と出逢い結婚した、らしい。 　母親は代々怪盗家系の娘。 　ブラックダイヤは母親の家系が代々継いでいたもので、今は唯一の両親の形見になっている。 ・父親はおらず、片親。父親は8歳の時に亡くなっており、以来母親に育てられてきた。 　今喋っている関西弁は、父親が喋っていたものを思い出して真似ているため、明確な関西弁ではない。 　「暁月リュウ」というそれなりに人柄がよく、愉快犯という人間を演じるための手段のひとつでもあり、何となく、父のことを思い出しながら、時折言葉を選んでいるのはあったのかもしれない。 ・その実、母親も怪盗だった。 　憧れていなかったか、と問われれば嘘になる。だが、その後を継ごうとは考えていなかった。 　母は、高校半ばのときに行方知れずになっている。多分もう、戻ってくることはないのだろうなと何となく分かる。 ・8歳年の離れた弟がいた。 　弟が生まれるとほとんど同時期に父親が亡くなってしまい、他の親戚家族と縁がなかった母親は、ある程度成長した自分とは異なり、幼い弟を女手一人で育てることは難しいと判断して、とある孤児院に弟を預けた。 　正しい判断だったんじゃないか、と思っている。あまり家にいなかった母親よりも、父親に育てられた自覚はあったから。彼女は普通の生活や家事に対してはてんでダメで、そういった諸々全般は父親が全て請け負ってきていた。 　彼が亡くなってしまってからは、自身がある程度引き受けてはいたけれど、それでも、幼い赤ん坊が加わって生活できるかと言われれば、難しかっただろう。 　明確に、聞いたわけではない。けれど、薄っすらと察していた――――母親が、弟が生まれてから、怪盗を辞めようとしていたことを。 　ただ、それも叶わなかったから。 　だからせめて、弟には、何も知らない、関係がない場所で、しあわせになってほしいと、幼い心に願っていた。 ・弟につけたい名前は「えんじゅ」だと、昔両親が話してたことを覚えている。 　だから、孤児院に弟を預けるときに、何も残そうとしなかった母親の代わりにひとつだけ、こっそりと、そんな「えんじゅ」の名前を書いたカードを忍ばせておいた。 　それが、誰かにみつかっただとか、どうなっただとかは分からない。 　ただ、多分。唯一の、兄心だったんだと思う。 ・刑事を、警察官を、志していた時期もあった。 　だが、母親が怪盗だということを知り、身内に犯罪者がいる人間は警察官になれないと分かったため、さほどせずに諦めた。 ・大学時代は犯罪心理学を学んでいた。 　対して、意味があったわけではない。ただ、あまりよくないベクトルから、そちらの心理学に興味が湧いてしまっていて、多分一端は、それを知れれば母のことを少し、理解できるようになるんじゃないか、だなんて心持ちがあったかもしれない。 ・そんなこんながあったため、学生時代は相当荒れていた。 　特に、母親と連絡がつかなくなった高校時代の荒れ具合は相当であり、ただ、頭脳は明晰だったために、荒れながらも成績はキープし、それなりの難関大学を突破している。 　ある種、勉学に打ち込むことが、ストレスの発散でさえもあったかもしれない。 ・ただ、そんなときに出会ったのが、――――エイジだった。 　最初は、ただ単なる馬が合うだけの、たくさんいる友人のひとりだった。広く、浅く、付き合うだけのそのひとり。 　けれど、偶然にも、奇遇にも、箇所々所や授業で顔を合わせることが多くあって。 　気付けば、話す回数が増えていた。下らない話で笑い合って、同等かそれ以上の知識で会話をして。 　いつの間にか、一緒に過ごすことに、満足感と楽しさを覚えていた。 　今まで、何をしてもぽっかり空いてしまっていた穴が、けして塞がるわけじゃない。けども、足りないピースの先で、また一つピースが見つかったような、空いてしまっている穴に、一枚の薄布が掛けられたような、何かが、ほんの少しだけ噛み合う気持ち。 　多分、久々に本心から、「楽しいなぁ」と思った。 　こいつと過ごすことが楽しいと、誰かと共にいることが愉快だと、久方ぶりに思ったのだと思う。 ・ブラックダイヤが盗まれたときは、…………まあまあ、ショックではあった。 　無くなったこともだし、自分の懐から盗み出されたことも。 　だから、探さなきゃならないと、方法自体はずっと考えていた。 ・だから。 　彼から誘われた、とんでもない勧誘。 　一緒に怪盗をしないか、だなんて。 　――――心が躍った。 　踊っちゃいけないのにさ。 　お前は俺のルーツなんて、何も知らないだろうけど。でも、お前はその誘いを、俺にするんだ。 　勿論、ちゃんと理由あってのことだけど。きっと、その理由だけじゃないんだろうけど。 　…………。はは。 　だったら、いいよ。お前が誘うんだったら、頷いてやるよ。この人生使って、最高にスリルな、面白いことしよーぜ。なあ、エイジ。 ・エイジに対しては結構、どころかだいぶ甘い。 　仕方がないという顔で、口では散々言いながらも結構振り回されてる。 　ただ、我慢ならないところはちゃんと言うし、聞かないようならばぶん殴る。 　誰よりも気が合う仲のいい友人で、…………誰よりも信頼できる、相棒。 　俺の人生を、預けてやるくらいには、信頼してるよ、相棒。 　お前が俺を上手く使えるなら、いくらでも。 ・「ブラックジャック」ってカッコつけすぎてる気がするけど、…………まあ、結構カッコよくはあるんじゃね？ ◆ HO1　盗まれた「家宝」 あなたは、数年前に世間を騒がせた怪盗団「ブラック・ジャック」の元メンバーである。 ※怪盗団の詳細については後述※ あなたの実家には、昔から代々伝わる家宝のブラックダイヤがある。 いや、正確にはあった。数年前、何者かに盗み出されたのだ。 盗まれた家宝の行方を探し回っていたあなたに、友人からこんな突拍子もない話を持ち掛けられる。 「一緒に怪盗にならないか？」と。 自分の目的に近づくのに手っ取り早いと思ったか、彼を信頼していたか、はたまた面白いと思ったのか… 理由は自由だが、ともあれあなたはその話に乗った。 昼は普通に働き、夜は怪盗団として働く二重生活をする事になったのである。 ▶ 探偵になった理由 怪盗として活動している真っ只中、協力してくれていた友人が消息を絶ってしまい 怪盗団は事実上の解散状態となった。 再び地道に家宝を探し回る事になってしまったあなたの耳に、こんな噂が聞こえてくる。 「週末探偵事務所に行けば、探し物が見つかるらしい」…。 そんな切欠であなたは件の探偵事務所に赴く事となるのだが、紆余曲折… 主に、人手が足りないと嘆く探偵事務所所長からの強い勧誘があって、 何故かその探偵事務所で週末だけ探偵として働く事となってしまった。 そうしてあなたは副業「怪盗」から副業「探偵」へと、華麗な転身を遂げたのであった。 あなたがこの探偵事務所で働く目的は「家宝のブラックダイヤを探す事」だ。 〇技能 推奨技能：鍵開け 補正：怪盗団として実行犯を担っていた経験から「忍び歩き」「跳躍」にそれぞれ＋30％の補正が入る。 〇キャラクターシート作成について HO1は「怪盗」も副業として行っていた為、技能を取得する際の職業の制限はない。 自由に職業を決め、技能を取得して構わない。 〇秘匿の開示について 「元怪盗」という性質上、HO1は基本的に秘匿を隠してシナリオを進める事となると思われるが、 このシナリオにはシナリオ上で想定された「秘匿開示に適したタイミング」がある。 しかし、そのタイミングで情報を他PCに開示するか否かはPLの判断に委ねるとする。 （開示しない事でシナリオが崩壊する事はない） 〇情報 □白銀 エイジ（しろがね えいじ） 男性。年齢はHO1と同じとなる。 あなたを怪盗に誘った友人。あなたとは学生時代からの付き合いだ。 非常に成績優秀で海外に留学したり有名大学に進学するなど華々しい経歴を持っているが、 昔から突拍子もない事を口にし、またそれを実行してしまう為教師に叱られている事も多かった。 フラフラと海外へ渡っては数か月帰ってこない事も多々あった為、 今回急に消えた事も「いつもの」だろうと、周囲ではあまり心配されていない。 ※学生時代の、とあるが中学校～大学であればどの間でも良い。 □怪盗団「ブラック・ジャック」について 所謂「義賊」である。ただ盗むのではなく、盗品や流出してしまった芸術品や宝飾品などを 「あるべき場所に戻す」事を目的としているらしい。 盗んだ相手に対し、トランプの「J」のカードと一緒に盗み出した品と同等か それ以上の品を置いて行く事で知られている。 その行為から世間の知名度や人気が非常に高く、「ブラック・ジャックが置いていった品」というだけで 代替え品の価値が盗まれた品の倍以上に跳ね上がる為、被害届を取り下げたり、 そもそも届けを出さないオーナーが多く警察の捜査は難航しているそうだ。 しかし、2年前を最後に「ブラック・ジャック」の犯行は行われなくなった。 解散したとの噂も多いが、未だにブラック・ジャックの人気は根強く、 特にインターネット界隈で人気は高まり続けている。 ▽以下は怪盗団のメンバーのみが知っている事である ブラック・ジャックはその華麗な手口から複数人の怪盗団とみられていたが、 実際はあなたと白銀の2人しかいない。白銀が計画を立て、あなたが実行犯を担っていた。 代替え品は白銀の知り合いというパトロンが用意しており、 怪盗団の出費はないが利益も一切ない。 犯罪ではあるが、慈善事業のようなものでもある。 また「J」のカードは裏面にブラックジャックのロゴが特殊な技法で印刷されており、 その製造方法はあなたと白銀の2人しかしらない。模倣犯による犯罪を防ぐためだ。 ・父親：旧姓「草薙」 ・弟？：https://charasheet.vampire-blood.net/m905e9db75913c0b82ea89e085d094b24

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