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特徴表:『行方不明の家族』『バイリンガル』 「あの、朝霧、です。絵を描いてます、いつも…」 「丞くんあのね、これは秋を描いたものなんだけど、人間の体のしなやかさと紅葉のひらめきって前から似てるって思ってて、筋肉の躍動感を赤い色彩で表したけど、それって皮下に透ける、(以下略)」 画家。幼い頃から絵の才能があったが、反面人付き合いは苦手だった。美大卒業後、画家として活動していたがなかなか絵だけで食っていくのは難しく、家賃を払えずに公園でぼんやりしていたところ、幼馴染の笹村と偶然再会し拾われる。 幸い生来の器用さから料理は得意であったため、忙しい笹村の代わりに料理当番を引き受ける。のちにこのままではいけないと母校の研究室助手となり、絵も基本は大学にアトリエを借りて描いている。 性格は興味のある事柄には饒舌だが、それ以外に対しては引っ込み思案で無口。人付き合いをせず絵ばかり描いていたため顔は良かった(APP15)が友人はほとんどいなかった。 彼の絵は抽象画が多いが、過去、一枚だけ肖像画を描いたことがある。 小学一年生の頃、イギリスから日本の親戚に引き取られたことをきっかけに日本へやってくる。転校先のクラスで丞と出会う。 当時まだあまり日本語も上手くなく、人と話すのも好まない雫の数少ない――ほとんど唯一の友人になってくれたのが丞だった。 しかしある日、子供らしい不注意から雫は丞に怪我を負わされてしまう。それは腕をざっくりと深く切り、何針も縫うこととなる大けがだった。 けれども医者の迅速な治療により、幸いにも雫の腕に怪我の痕が残ることはなかった。 丞はこの時の医者の姿に感銘を受けたようで、将来は医者になる、と雫に宣言して見せた。 自主秘匿---------------------------------- 幼馴染の丞の容姿が好き。彼の絵のモチーフはほとんどが笹村である。過去描いた肖像画のモデルも丞であった。 また、ヘマトフィリア(血液に対して性的興奮を覚える性癖)である。きっかけは小学生の頃、大けがをしたあの事故。腕にとめどなく流れる自分の血が、あたたかいその血が、目の奥に焼き付いた。 以降、生き物の血に対して異常に興奮するようになってしまったが、自身でもこれはおかしいとわかっており、必死で隠してきた。それでも時々我慢できずにリストカットを繰り返しており、あの時せっかく綺麗に治った腕はいまやリスカ跡でズタズタになっている。そのため年中長袖。 本心では丞の血を見たいという欲求を持つ。 だが同時に幼馴染の彼を大切に思う気持ちもあり、一時は彼と関わりがなくなったことで内心安心していた。 だが路頭に迷っていた時に丞に拾われ、あろうことか共同生活が始まってしまう。 以降、雫の絵は血を連想させる絵が増えていった。 「あの美しい色が、みんなに…君に、俺に流れてるんだ。素敵…だよね。」 血に執着を見せる理由は、現在の家族と血のつながりがないため。 幼い頃はイギリスで暮らしていたが、両親は事故に遭い行方不明に。遠い親戚である日本の家に引き取られる。 幸い引き取ってくれた朝霧家は雫を実の息子のように愛し育ててくれたが、あの事故以来、自分の中に両親の血が流れていることに気づき、血に惹かれるようになる。 実の両親に関する情報は何も知らないが、元の性は『笹村』であった、らしい。ただし、実際に丞と血のつながりがあるかどうかまではわからない。

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