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「まぁ、報酬を持ち逃げする程腐っちゃいないさ、多分な」 ある時は堕落し切った路地裏の住人、浮浪者「黒尾霧夜」、ある時は電光石火の如く現れては消える、探偵「セッカ」、ある時はオーヴァード、コードネーム「無明底無しの影」。 本人曰く、呼び名はどれでも構わないらしい。 本人ですら、自分の本当の人生を知らないのだから。 オーヴァードとして覚醒した際に己の記憶の殆どを失い、いつ覚醒し、何故己の身体は半機械と化しているのか、多くの謎が浮かんだものの、唯一覚えているのは自身が既に天涯孤独の身であり自身の人生の証人が最早誰もいないという事だけであった。 色々な意味で楽天的かつ身勝手、奔放な性格であった為、人生に享楽と悦楽を求めて有らゆる物に手を出し、酒にギャンブルに不貞行為、果ては薬物等、今や悦楽に依存した破滅的な生活を営んでいるが、それは自他共に認めている。一応良識は存在しているが、隙あらば他者を己と同じ世界に巻き込もうとする。半分は享楽や愉しみを与えんとする有難迷惑、もう半分は悪戯心程度の悪意である。 オーヴァードでありながらUGN自体には所属していない、所謂イレギュラーであり報酬次第で何処にでもつくが、「長い物には巻かれろ」の精神で離叛するつもりも無ければ世間において(薬物以外に)悪事を働くつもりも無い、ジャームでないうちは。 アルフレッド・J・コードウェルに出逢った事がある。が、いつ、何処で、何の為に出逢ったのか、その記憶は無い。 ○遭遇者 春日恭二 …FHサイドの人間。シューラ・ヴァラと共に戦力獲得の為に奔走していた。しれっと取り逃がしてしまった。 シューラ・ヴァラ …霧谷雄吾に依頼されて調査していたジャーム。春日恭二と行動しており、何やかんやで討伐まで巻き込まれた。

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