タグ： アオダマ INPUPA HO4

一人称｢俺｣ 二人称｢お前、あんた｣ ｢おーねさん、おにーさん｣ ｢〜だね｣ 顔が良いだけの中学生。 勉強もスポーツも本気で打ち込んだことがない。 漫画やゲームは嗜む程度。 顔がずば抜けて良いことを除けば何の特徴もないごくごく平凡な少年。 唯一の趣味はショッキングサイトを漁ること。 お気に入りの“オカズ”を見つけてはコレクションしている。 ああ、いつか本物の人間を自分の欲のままに…。 そんな夢を密かに抱く。 親に反抗したことがない。 反抗しようとしたことはあった気がする。 しかし、自分の意志を伝えても、その労力に見合った回答を得られたことは無かったと思う。 ｢そうだね｣｢俺もそう思う｣。親と接する時、それはとても便利な言葉だった。 慣れてしまえば親のための綺麗な飾りでいることはとても楽だった。 女性物の服も小物も、｢似あう｣と言われればそんな気がしてきた。 容姿の良い自分に良く似合う。鏡に映る金髪と青い瞳の少女は確かに美しかった。 昔は違和感を覚えていたが、何故違和感を覚えていたのか、それすらもう分からない。 ただ、加虐的な衝動だけは強くはっきりと、居心地悪く燻っていた。 この欲を吐き出すために動物を殺す。 その感触を思い出しながら同じように人間を殺すことを想像する。想像して自らを慰める。 そうすると少しは衝動が和らぐ。 なぜ。いつから。それは思い出せない。 近所のお姉さんとは友達ともご近所さんとも言えない関係。 ただ、｢一緒にやろう｣と、どちらかが合図の言葉を言えば“秘密”を共有した。 罪の意識も無ければ絆のような強い繋がりも無い。共犯者…仲間…どれも違う。 お姉さんはいつもお姉さんだった。 (特に用が無くても尋ねてたらいいなと思う。 お姉さんはいつもおやつとお茶を出してくれて、他愛もない話をしたり、ただ静かな時間を過ごしたりしていたかもしれない。) 作成日:2023.08.6

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