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☑︎名前：洒落 一人称… 俺、自分 二人称…アンタ、オタク 三人称…〇サン、〇 ────────────────────── ☑︎情報①： カノヨ街の弐番地周辺には『天狗様』が住んでおり、どうしても困ったときは『天狗様』に願えば解決してくれるという噂が流れていた。実際に、 「病に伏した息子のそばを離れられない中薬が底を尽きようとしていたとき、天狗様に祈ったら翌朝家の前に薬が置いてあった！」だの 「無くしてしまった親父の形見の財布が、天狗様に祈ったら翌朝玄関口に落ちてた！」だのというような話がいくつもある。 殆どの人はその姿を見たことはないが、巨大なカラスのような姿を見たという証言から天狗と呼ばれるようになった。 多くの人々がその姿を見たことはなくとも、天狗に感謝し、その存在を信じ受け入れ暮らしている。 …が、実際のところ天狗なんて奴は存在しない。そんな都合のいい生き物がいるわけがない。 じゃあ誰が願いを叶えてくれていたのか？その答えは簡単だ。 「人間の俺がこっそり死ぬほど頑張って叶えてやってんだよ！！チクショーーーーー！！！」 ────────────────────── ☑︎情報②： カノヨ街に住む普通の人間。カノヨ街では食料に困ることはないので仕事はしていない。 また、同時にカノヨ街の調査に訪れた警察のスパイ。 飄々とした性格だが仕事はクールにこなそうとする…のだが性根がお人よしすぎるせいで、仕事中も若干クールになりきれないところがある。 あまり他者と関りを持ちすぎればスパイとしての活動に支障をきたすと思い交流は最小限にしている。 が、困っている人を見るとどうしても見捨てられず、結果バレないように天狗に扮して夜な夜な人助けの慈善事業に勤しんでいる。 (他PC)とは腐れ縁で、スパイであることは巧妙に隠しているが、天狗としての活動については大体知られている。 ────────────────────── ☑︎現実： 名前：御酒本 落(みきもと らく） 職業：刑事 年齢：29歳 警視庁サイバー犯罪対策課に所属する刑事。コンピュータ技術に関して非常に長けている。 ────────────────────── ☑︎経歴： 俺の両親の記憶はない。孤児院の前に乳飲み子で捨てられていたらしい。 特にそれを恨んだこともない。顔の見えない相手を恨むなんて器用なこともできなかった。 それよりも寮母から差し伸べられた手が、自分を優しくまっくず育ててくれて、その感謝の方が多かった。 実際孤児院には俺よりも複雑な理由でここに来るやつが多い。 俺が12の時、まだ3歳だった女の子は雨の中捨てられていた。 縁( ﾖｽｶﾞ)とつけられたその名前にひかれるように俺はその子の手をよく引いた。 震えている彼女をほっておけず、妹のような間柄へとなっていった。 妹の縁との仲も良好となっていき、数年たったある日、寮母さんはとある富豪に求婚されたらしい。 子供も一緒に引き取る、という条件もあって、仲の良い俺ら二人が選ばれた。 優しいあたたかな手は「母」となり、俺たちは「御酒本」になる。 しばらくは裕福でもあたたかな生活が続いた。 妹が16になった歳、「父」になったそいつはあろうことか妹に手をだした。 それを妹自身は拒絶し、縁を切られ、家を出ることとなる。母の手続きもあり「廓里」家へと引き取られていった。 丁度警察になったばかりで忙しく、俺はそばにいれなかった。そして事実に母はひどく悲しみ、落胆し、体と心を病んでしまった。 俺は父を恨みつつも、母からは離れられず、妹の頼みもあって俺はそのまま家に残ったんだ。 でも曲がったことが許せない俺は、父をなんとか別の方法で落とせないかと画策する。 そしてみつけた。サイバー犯罪対策課への道。 経済界に顔のきいた「父」はネット犯罪にも裏で手を染めていたのだ。 犯罪の事実を明るみにし、父を失脚させた俺は、母のそばでゆっくりできると、妹へ連絡を取ろうとした。 その時だったのだ・・・妹が行方不明になってしまった、と連絡がはいったのは。 警察という職を利用し、様々調べ上げた。 「父」が失脚前になにか手をまわしたんじゃないかと。 そうして見つけた手がかりは「ヴィノムス」 やつらへ「攫わせた」という隠ぺいされた記録を見つけ出し、俺はカノヨ街へのスパイを自ら志願した。 これは俺の落ち度だ。 憎しみに駆られ、見落としていたその一点を何としてでも回収しなければならない。 優しくも気丈な妹、彼女の顔を姿を思い出す。 何も迷うことはない。 俺は、あたたかな家族を取り戻すんだ。

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