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PC2（ミーシャのHO) あなたは賞賛されていた。 鳴り止まない拍手、貴女を見る希望のまなざし。 貴女はそれを見ているだけで幸福な気持ちになるだろう。 そういえば倒れている彼らは誰なんだろうか？ いやそんなことはどうでもいいのかもしれない。 今が幸せなら。それで。 【笑顔】 心からの笑顔。本当の幸せな笑顔。それがあなたの脳裏にいつも浮かぶ。 誰の笑顔なのだろう、大切な人だろうか、家族だろうか、鏡に映った自分の笑顔だったらいいな、誰ともわからない笑顔にあなたは思いを巡らせる。 【賞賛】 拍手の鳴り止まない中賞賛されていた。 何を成し遂げたのか、はたまた何かを見つけたのか、それはわからないが誰もが皆あなたを賞賛している。 【自我崩壊】 ―――周りで人が死んでいく。気が狂ったかのように叫びだしながら喉を掻き毟ったり自らナイフで自殺を図ったり。 果ては糸の切れた人形のように倒れていく。でもそれは仕方のないこと。 実験の被害は仕方のないこと。そう研究者も言っていた。 だからそんな憎しみを込めた目で見ないでほしい。 【名前】 誰かが呼んでいる。「起きろ被検体「アルファ」」と。 誰かが言う。実験だ次はあれをしろ、これをしろ。もののように道具のように兵器のように。 そうだ。名前など初めからなかった。ただの被検体でしかなかった。 道具の、兵器のアルファでしかなかった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今の姿は人の容をした変異体。躰から出る異形物質を操るその姿は魔女の如く。 いつかの世界で朽ちた意識。それが、頼んだ覚えはないが、死んだ時間に留まっている。 それは何かやるべきことがあるのか、それとも、誰かの悪戯に付き合わされているだけなのか……。 そもそも、私は本当の「私」なのだろうか……？

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