タグ： だぎ次郎

・幼くして母親が行方不明になり、父親は精神を病んでしまい、彼を育てていくことができなくなってしまったため児童養護施設に入ることとなる。一時的な入居になるはずが、その後二度と父親が顔を見せることはなかった。幸いにも２歳と幼い時に入居したため寂しい思いはそんなにせず友達とともに成長していく。 ・毎年の冬に来る気さくなサンタクロースからプレゼントを貰ったことが、いつまでも忘れられない大切な記憶として残っているため、サンタさんのような子供たちに喜びと幸せを配るような大人になりたいと憧れ、努力し学生生活全てを物理学者になるための勉強で費やした。努力の甲斐があってか、東京大学物理工学科へ進学、子供たちから大人たち、誰もが楽しめるようなおもちゃを作りたいと研究し始める。やがて彼は見事に功績を立てていく。順風満帆に成功していく彼は決してそれらを自慢したりしなかった。堅実にずっと物静かに一人で研究をし成功させていった。そんな彼を睨みつける目にも気づかずに・・・ ・ある冬の日、連続放火事件のニュースを見たあと散歩に出かけた。大学からかなり遠く離れた場所に、古く寂れた養護施設を見つけた彼は施設内で遊ぶ子供たちの光景が幼少の頃の自分と重なる。その子供たちのために何か楽しいおもちゃを作り、サンタクロースとなりプレゼントしたいと考えた。もちろん児童養護施設側は喜んで企画を立てて開催できることになる。当日になり子供たちは大喜びの大成功となった。そして次の日その児童養護施設は火事で全焼した。死者多数の不幸な事件となる。 ・後日、彼は逮捕される。出火原因は彼が作ったおもちゃとなった。抗議したが認められず、さらに大学周辺の連続放火事件の出火も全て彼の作ったおもちゃによるものだった。彼の証言を立証するものはおらず、そのまま多額の慰謝料と懲役15年を課せられる。25歳の冬 ・40歳になり釈放され東京大学に足を運んでみたが、研究費を私的利用したこと、さらにその名前が言いにくいし読みにくいという理由で東京大学物理工学科と日本物理学会からは追放されていた。 ・罪は犯してはいない、だが理不尽な民主制度の前になすすべなく全てを奪われた彼は生きる意味も、目的も、価値も見失った。誰からも認められず、誰からも愛されずどう生きてゆけばいいのか、路頭に迷い深酒と博打の生活、その日暮しの放浪の旅、長い間悩んだ末に答えを見つけた。 ・たまたま出会った幼少の頃の友達に、毎年来ていた気さくなサンタクロースの正体を聞かされた。それは自分の父親だった、そんな気はしていたが久しぶりに田舎の廃墟と化した実家に行くと以前にはなかった地下施設への入口を見つける。すこし埃が積もった物理実験室があり、父親の置き手紙と預金通帳があった。 ・答えは簡単だった。迷惑をかけたことに対して、謝罪すること。自分に夢を与えてくれた大人へ感謝し、復讐すること。 ・残りの人生は全て謝罪と感謝と復讐に使おうと今日もまた赤い衣装に身を包み、笑顔で子供たちへプレゼントを、大人たちへ復讐をしに夜を自作の電動ソリで駆けるのだった―――― ◆元物理学者の彼はおもちゃを作り、道具を作れる。 ・サンタさんの7つ道具 ・おもちゃ 情緒：子供たちの幸せ、汚い大人への復讐、金を貰い夢を与える。 性格：ポジティブ おもちゃリスト ・くま ・うさぎ ・ねこ ・いっぬ ・とり ・とかげ ・ねずみ ・星 ・うま ・となかい ・ドラゴン ・たぬき ・ぞう ・きりん ・こびと ◆シナリオ（ネタバレあります） ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ・消える色彩　生還 腕時計　４万円　盗む

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