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PC：村上 恭乃(むらかみ よしの) ○職業・経歴など ・公立高校で美術を担当する非常勤講師。 　決して教育熱心な教員ではなく、職務上必要最低限の仕事しかしない。空き時間は美術室でキャンバスに向かっている。 ・幼少期から絵を描くことやものを作ることが好きで、そればかりに打ち込んで成長した。ストレートで美術大学に進学するものの、自分が求める——理想とする美しさを表現することができず、芸術家として生計を立てることを諦める。大学時代に師事を受けていた教授の勧めでとっていた教員免許で現在の職に就く。 ○外見・身体能力など ・身長153㎝、体重48㎏ととても小柄。 ・髪は大抵ボサボサで、20代後半から若白髪が増えた。 ・服装には頓着せず、常に野暮ったい。丈の合っていないズボン、くたびれたシャツ、ベストの上から絵の具で汚れた白衣を羽織っている。 ・愛想はなく、半目と不機嫌そうに結ばれた口元がデフォルト。 ○性格・思考・行動原理など ・基本的に偏屈で、人に踏み込むことも踏み込まれることも好きではない。しかし、他人を邪険にすることはできず、構われれば反応するし、助けを求められればつい面倒を見てしまう。 ・芸術を、美しいものを何よりも愛し、故にそれを生み出す人間のことを愛している。 ・感受性が豊かで、さまざまなものに美しさを見出し、多様な美しさを捉えることができる繊細な人間でもある。幼少期からさまざまな美しさを感じてきたが故に彼の理想は高く、それを表現することができない自分の技術をずっと歯がゆく思っている。 ・その感受性の豊かさは対人関係にも適応され、他者との関わりで自分の内面が揺れてしまうことを嫌い、相手に対する好感度は関係なく人と距離を取るようにしている。極論、好きな相手だろうと嫌いな相手だろうと距離を詰めたくない。しかし、結局は見て見ぬ振りができない人間でもある。 ○人間関係 ・特別に親しい相手はいない。職場の人間は同僚以上でも以下でもない。 ・小柄な見た目や女性的な名前、普段の偏屈な態度の割に芸術に関することや授業作品に対する評価の言葉だけは妙に素直なところから、慕っている生徒もそれなりにいる模様。それらの生徒からは「よしの先生、よしのちゃん」と呼ばれている。 ●猫村旭日：職場の同僚。 　美術館でのとある一件をきっかけに、同僚の中ではかなり会話をする相手になった。 　 ○その他 ・一人称は『僕』、二人称は『君』が多い。言葉は粗くはないが、ぶっきらぼうで、敬語は崩れがち。 ・昼食は手製の弁当。 ・作品に入れるサインは『Yoshino』 ○イメージセリフ 「それでは授業を始める。これから一年間、週一回の美術のコマを担当する村上恭乃だ。まぁ、わからないことがあれば適当に訊いてくれ」 「別に何を描いてもいいさ。君が綺麗だと感じて、君が美しいと感じるものならなんでもいいよ。そう思えるものが見つかっていないなら、それもまぁ仕方ない。それが今の君なんだろう」 「……いいね、うん、美しいよ。いい絵だ。僕は好きだな」 「どんな絵が最も美しく、崇高で、価値があるか。その議論には意味がないと思う。君が何を美しいと思うか、何に価値を置くか、それが大切だと思う。そして、できればそれを表現してほしいと、僕は、思う」 「あぁもうなんだね君達は！　やかましいというか姦しいというか……。要件は手短に、僕は美術室に戻るんだ」 「だからだね、よしのちゃんと呼ぶのはやめろ。僕と君は友達じゃない」 「はぁ……、どうして君達はそうやって悩んだり苦しんだりすることがわかってて、他人を懐に入れるかなぁ」 「君のことは好ましいと思うよ。でも、それは君と親しくする理由にはならない。僕は別に君と仲良くなりたいわけじゃない」 「世間に認められたいわけじゃない。僕は、僕が一番美しいと思う絵を描きたいだけだ。芸術家になりたいわけじゃない、芸術家として生きたいんだ」 ○通過シナリオ 『瑠璃色絵画』／生還 『崩れたケーキで生きを死体』／生還 ○通過シナリオ 『瑠璃色絵画』／生還 ・非日常の中で出会ったもの達は、確かに皆美しかった。そこに込められた想いを置いて、それがつくられた経緯を置いて、確かに彼らは美しかった。だから、出会えたことを嬉しく思う。描かれたもの達の声を聞くことができたのは、きっと奇跡に近いことだっただろうから。故に、己が描いてきたこれまでのすべてを想う。己は忘れずにいようと、ただ想う。 ・美しい人形だった。彼女を傷つけない理由はそれだけで十分だった。美しい少女だった。繋いだ手の温かさと柔らかさに、成長していく時間を見た。叶うならその姿を、その美しさを重ねていきたいと思う。 ・少々変わった青年だった。ふと気づくと邪気なく踏み込まれ、思わず声をかけ、隣で立ち止まらないわけにはいかなかった。少々無鉄砲で、若干間が抜けているようで、どうにも危ういところがあるが、間違いなく優しい青年だった。これ以上踏み込まれたくはなかったが、きっとそれは無理なのだろうと思う。美術室にやって来た彼の手には、今日も弁当箱があるから。

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