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・親の七光り…信用＋20 ・強固な意思…現在ＳＡＮ値＋5 芸術家ベース 大手医療品メーカーの社長令嬢で、母親を早くに亡くし大事な跡取りとして厳格な父親に育てられた。 社長のポストは代々世襲されてきたが、本人にはあまり会社を継ぐ気はなく父親からの教育も窮屈に感じており、 しかし父親は母親が亡くなってから新たに妻を迎えるでもなく独り身で、ほかに男兄弟も居ない一人娘のため何としても継がせようとしている。 女だてらに敏腕社長になるようなタイプでもないことから「娘と結婚出来れば実質社長じゃないか？」と目をギラギラさせた男たちが近寄ってくるのも悩みの種で、一応笑顔で対応はするものの最終的にお断りし続けた結果「立場を鼻にかけて男漁りをしているワガママお嬢様」というような噂が立った。解せぬ。 余程男運がなかったのか「社長令嬢」という響きが強すぎたのか寄ってくるのは社長の座か金を狙った輩ばかりで、断れば「お高く留まりやがって」と捨て台詞を頂き、周囲からも「調子に乗ってる」と謎のレッテルを貼られ、もう男なんていらない。私はひとりで生きていく。会社も継がない。と意志を固めた。 大学時代もそうやって浮いており、ひとりで居るためにほぼ機能していなかったガーデニングサークルに入って一人黙々と花壇の世話をしたり咲いた花を写真で撮って過ごした。撮影中、会社の事には興味がなかったが医療品の他に数は多くないがカメラも作っているという話には関心を持ったことを思い出した。写真の話をしている父親の、いつもと違う少し柔らかい雰囲気が好きだった。家には花に囲まれた母親の写真が多かった。 大学を卒業してからはフリーのカメラマンとして働いているが、度々父親に捕まっては色々な研修やお食事会に連れ出されている。 卒業したての頃はほかに行く当てもなくしぶしぶ付き合っていたものの、収入が安定してからは父親から逃れるように活動拠点を転々としている。しかしどこから聞きつけてくるのか大企業の情報網なのかいつも見つかって女社長への修行へ駆り出されてしまう。そして終わるとまた逃げる。 もっともっとお金を貯めて、本当は世界中の花をカメラに収めて回りたい。

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