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■特徴表 2-1 手先が器用、6-3 鋼の筋力（db0⇒1d4） ■自宅の場所 荒川区の一軒家。 もともと両親が畳屋を営んでいた土地があり、店じまいを機に元の家を取り壊して新築を建てた。 ■家族構成 【娘】松見 和子/まつみ わこ、松見 奈子/まつみ なこ（16・高校1年生） 双子の娘。一卵性双生児で顔立ちはそっくり。姉妹仲がよく、同じ高校に通っている。 和子：姉。のんびり屋で少し抜けている。吹奏楽部。 奈子：妹。姉よりはしっかりしているが少々ワガママ。ダンス部。 【母】松見 有喜江/まつみ ゆきえ（62） 衛次が中学生の頃に夫が病死し、それからは一人で畳屋を切り盛りしていたチャキチャキ江戸っ子おばあちゃん。 妻が亡くなってからは娘の面倒をほとんど任せきりになっている。 【妻】松見 文子/まつみ あやこ（没・享年28） 12年前に轢逃げに遭い事故死した。その日は記録的な豪雨で、捜査は難航し、今も犯人は捕まっていない。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 物静かで穏やかな性格。声を荒らげて怒ることはほとんど、いや、全くと言っていいほどないため、「仏の松見」と呼ばれている。 ただし、そのスタンスはよくも悪くも「つかず離れず」を保つものであり、仲間意識の強い警察という組織では敬遠されることもある。 松見自身は、何事にも期待も失望もしないよう心掛けており、科学という客観的なフィルターを通して働ける現在の仕事に満足している。 深入りを避ける性格は、これまでの人生を通じて徐々に形成されてきた。 中学生のとき、父が病死した。畳屋を盛り返そうと無理を重ねた末の病死だった。 さらに、父が投資した分が全く回収されていない状況で亡くなったため、松見家は一気に借金まみれとなった。 小学生の頃から続けていた野球も、高校受験のための塾も、すべてやめざるを得なかった。もちろん、大学進学も断念した。 勉強は嫌いではなかったため多少の未練は残ったが、安定を求め、家計を支えるために警察学校への入学を決意する。 警察官となってしばらくして、その真面目で几帳面な性格が評価され、科学捜査を担当することになった。 やりがいを感じ、あの頃の未練を果たすように夢中で勉強に励んでいた矢先、妻が事故死する。 自分の人生はなぜこうもうまくいかないのか。途方に暮れそうになったが、子育てと仕事に追われ、落ち込む暇もなかった。 むしろ、失った感情に正面から向き合えば、二度と立ち上がれなくなりそうで恐ろしく、心を閉ざすことで日々を乗り切った。 しかし、3年前に起きた出来事が、これまで抱えていた悩みを吹き飛ばすこととなる。 自分一人に降りかかる災難など、人類が将来引き起こすであろう破壊や害に比べれば、なんとちっぽけなものだったのかと気付かされたのだ。 それ以来、自分の手の届く範囲で諦めていた松見に、壮大な疑問が突きつけられる。 人類という、こんなにも醜い種は存続する価値があるのだろうか。 そして、自分に人類の未来を変えるような大きなことができるのだろうか。 それでも、愛する娘たちの未来を守りたいという想いだけは捨てられない。 そのため、松見は今も相反する葛藤を抱え続けている。 一人称：僕　二人称：きみ

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