タグ： 或る探偵の回想録

愛染　孝(あいぜん　まなぶ)　29歳　元軍医 同性愛者。公言はしていない。探偵さんにも言ってない。過去に軍人のパートナーがいた。 平民生まれ。だが知識階級だったのでそこそこの金持ちの家に生まれた。軍医　最低年齢21~　6年ほど勤めてたかな？　27の時に探偵助手になる。 イメソン：ケガレの唄/羽生まゐご 「貴方がくれたこのケガレが　寂しくなるまで」 知識階級の平民生まれ。金はある家だったので大学まで通えたが、周りが華族や階級の高い者だらけだったので少し浮いていた。というか大分白い目で見られていたし周りから避けるように接されていたので友達があまりいなかった。ちょっかいをかけてくる生徒達もいて度々問題行動を擦り付けられることもあったが、勉強の成績は学年トップだったのでひそかに慕う生徒も居たらしい。本人はそんなつもりなかったし、周りには口を出させないと言わんばかりの態度だったので、慕われてはいても声をかけられることはなかった。つまり本人はそれを知らない。 そんなこんなで21歳の時に軍医になりしばらく軍部で過ごしていたが、第一次世界大戦がはじまり初めて戦場に派遣され、そこで一人の軍人と出会う。最初は時々医務室にやってくる程度だったが、彼の持ち前の明るい性格と積極的な姿勢にだんだん惹かれていってしまった愛染は、顔を合わせるたびに高鳴ってしまう鼓動に気づき恋に落ちたと自覚してしまう。しかしこの気持ちは異端であると思い込んでいたので打ち明けようとは思っていなかった。だがそれは彼も同じだったということを彼から直接伝えられ、更にその後もやってくる彼からの猛烈すぎるアピールをはねのけられるはずもなく、晴れて(？)付き合い始める。 そうして少しの穏やかな平和を謳歌していたが、戦争が激しくなり彼の所属する部隊も駆り出されてしまう。軍医としてついていくことを無理やり頼み込み愛染も同行することになるが、敵陣の奇襲により駐屯地はほぼ壊滅状態となり、彼がそこで命を落としてしまった。愛染はかろうじて逃げおおせることができたものの、目の前で彼を失い、更に片目を潰されてしまったショックから軍医を引退する。そして前々から彼が言っていた「俺に何かあったら弟がやっている探偵事務所に行け。弟ならとりあえず置いておいてはくれるだろう」という言葉を頼りに探偵事務所に転がり込んだ。 転がり込んできた経緯や理由は聞かれない限りは自分から言い出そうとはしないが、もし聞かれたらここを出ようと思ている。しかし今日まで深く詮索されるようなことをされていないので、とりあえず今も探偵事務所で探偵助手として住み込みで働いている。ただ、探偵のくせに助手にいろいろ投げっぱなしにして自分に全部解決させようとするその態度はさすがに直せと思っている。

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