タグ： 嶋田ハヤ

犯罪者(クトゥルフ2015)参照 遺書屋の殺人(コロシビト)。16歳にして裏社会で生きる少女。猫のように気ままで気分屋。邪魔なくらいひっついてくるかと思えば、勝手にふらふら〜と何処かへ行ったまま暫く戻ってこないこともある。 片割れのことをパパと呼んで慕って(?)いる。 殺しには通常ナイフを使うが、拳銃の心得もある。 売春婦の娘。母は彼女を産んで間もなく亡くなった。 6歳まで母方の祖母と2人普通の暮らしをしていたが、祖母が亡くなってからは祖母の親戚の家を点々とした後に父親の元へと預けられることになる。 父は表向きは自由業をしていたが、その裏で麻薬を取り扱い、裏社会とも繋がって商売をしていた。ある日、喧嘩を売ってはいけない人の娘さんをうっかりクスリ漬けにしたことが原因で、命を狙われることとなる。 父は気性の荒い人で、日常的に彼からの身体的暴力、時には性的な暴力を受けていた。家からは出してもらえず、逃げたところで行き場などなく、それでも誰かに助けてほしいとずっと願っていた。 ある日、命を狙われている焦りからか酷く荒れた父に八つ当たりのように暴力を振るわれ、首を絞められる。自分を助けてくれる人は居ない。こうして誰かの助けを待っているにも自分は死ぬのだとそう悟った時、自宅のチャイムが鳴った。驚いた父が首から手を離し振り返る。咳き込む彼女の視界の端に、父が念のためにと手に入れた拳銃があった。ドアの方を警戒する父を後ろから撃ち殺すのはあまりに容易だった。 そのまま自宅の扉を開ければ、そこに立っていたのは1人の殺し屋の男だった。己を守るのは己だけだと知った彼女は男に拳銃を向けながら言う。「ねぇ、おじさんはあの人を殺しに来たんでしょ」「おじさんの手柄にしてもいいよ」「その代わり、あたしに生き方を教えて」 こんな小娘などそのまま殺せたであろう男が、何故こんな脅しを飲んだのかは分からないが、その後彼女は男に裏社会で生きていく術を教わった。 本名は別にあるが、あの日を境に名乗らなくなった。マオは中国語で猫。

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