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いつも笑顔の新人体育教師。バレーボール部顧問。 歳が近いためか生徒との距離が近く、生徒の相談事などにも親身にのるため多くの生徒からは評判が良い。 親が離婚しており、現在は母親と二人で暮らしている。 彼の父親は重度のアルコール中毒者で、幼少時から酒に酔っては暴れ、母親と共に暴力を受けてきた。 「誰のおかげで生活できてると思ってんだ！」「女子供が生意気いうな！」等お決まりの台詞を吐いては ストレスを発散するように家族を怒鳴りつけ、気に入らないことがあれば殴りつける。 暴力に飽き足らず、酒とパチンコに金を湯水のように注ぎ、経済的な貧困を強いられていた。 その反動で、当時は学校で気弱な人間に目を付け、殴る蹴る、孤立させる、金品を奪うなどのいじめを行っていた。 自分より弱い存在と突き付けて屈服させることで、自身の強さを知らしめ居場所として安心感を得ていた。 父親に愛想をつかし離婚が決まったのとほぼ同じタイミングで、いじめていた人物が学校から消えた。 DVも無くなり平穏な生活を手に入れ、受験勉強に追われる中でいじめは行わなくなっていった。 DVを受けていた過去の経験から、子供をよく見て自分は生徒（弱者）の味方であろうと思っている。 しかし、自身が過去にいじめを行っていたことはほぼ忘れており、 「ああ、そんなことあったっけ？若気の至りだよな、ほら若い頃って頭足んないからさ」等と思っている。 亡くなった美影 杏は自身が顧問をつとめるバレーボール部の生徒で、 部活にも身が入っていない様子だったため何かあったのだろうかと心配していた。 話を聞かせてくれたならば力になろうとは思っていたものの、心配してわざわざ声をかけてるのに何も話さない、 部活にも顔を出さないといった態度であったため、彼女が自殺するまで静観していることとなった。 彼女の死については「自殺なんかする前に大人を頼ればよかったものを」と 若い命が摘み取られた悲しみ半分、自身が頼られなかった悔しさ半分に思っている。

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