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◆六車涼平（むぐるまりょうへい） 一人称は俺。一人っ子。物心ついた時から母親と二人暮らしだった。父親のことは一度だけ尋ねたことがあるが教えてもらえなかったのでそれ以来聞いていない。小学生の頃はおばあちゃんによく学校の送り迎えをしてもらっていたがいつのまにか来なくなってしまった。中学生くらいになって「あ、ばあちゃん死んでたのか」と理解した。 母親は土木作業員。女だが男勝りでさばさばしており、父親的な役割も果たしていた。料理はあまりうまくなく、涼平が作るようになった。 頭はあまりいい方ではないため、母親の年齢を何度聞いてもあまり把握できてない。そのため親戚のこともよくわからず、高校一年生の時に母親を亡くしてからはほとんど天涯孤独の状態で、役所の人に助けてもらいながらどうにか高校を卒業した。高校の間もバイトしており、どうにか専門学校に二年通った。お金の管理はきっちりしている。 母親が美人だったのだが日焼けを気にしなかったりと肌が荒れていくのを見ていられなくて、母親の代わりにスキンケアやお化粧をしてあげようと色々研究するうち、好きなことはそれくらいしかなかったのでメイクアップアーティストの道を目指した。 幼少期に目の癌にかかったため、左目が義眼。耳がよく、料理がうまい。家事もそつなくこなす。 どちらかと言うと余計なことはあまり言わないため寡黙に見られがちだが友人と話すときは声が大きくなる時もある。言葉遣いは母親に似て悪い。意外と喧嘩っ早い。しかし無理だと思うとすぐ白旗を掲げる。お子様ランチのつまようじの旗は永遠のロマン。 感情の揺れがあまり顔に出ないし照れても顔がめったに赤くならない。照れると相手の手を払ったりあからさまに回れ右して避けたりダッシュで逃げたりすることがあるため、それなりに彼女はいたが1週間と続かないし誤解されやすい。 最近は照れると背中で壁にびたっと張り付くくせがある。 男の同級生にはそういう性格をいじられており、学生時代何かとあだ名が多かった。 「Ｇ」（びっくりしたらまず無表情で壁に引っ付いて距離を取りつつ壁に沿って移動するため） 「Ｇ退治のＧ」（Ｇを倒すのに抵抗がなかったため） 「蝿叩き」（女の子が拾ってくれた缶コーヒーを照れてはたきおとしたため） 「イタリア」（表情が顔に出ないためからまれやすく、降参の意を示すのがイタリア兵のようにあまりにも早いため） 笑顔が本当はとてもかわいいが、中学時代絡んできたヤンキーボス系の女の子に笑えと言われ笑ってみたらその後その子があまりにもおとなしくなってしまったため、「怖がられたのかな」と思い、「怖がらない母さんの前でだけ笑おう」と思った結果母親の前以外で素で笑ったことがない。 母親の手荒れ肌荒れに対しハンドクリームをさんざん研究したため化粧品やハンドクリームにはやたらこだわりがある。付き合った彼女に最初にハンドクリームを渡す謎のこだわりがある。 風邪をひきやすく腰を痛めやすい。歩き方が悪くて靴の爪先がよく剥げる。口内炎ができやすい。多分職場でコーヒー飲みすぎてて胃が悪い。コーヒー飲めば眠気が何とかなると思っている。家ではほうじ茶か麦茶しか飲まない。ほうじ茶ラテ至高かよ。 お酒には強く、酔わない。だが喉を通る焼ける感じがあまり好きじゃないのでめったに飲まない。タバコも吸わない（金がもったいないから）。 好きなものはヤクルトとカステラとお子様ランチとうどん。苦手なものは炭酸と蛸。コーヒーをよく飲むが好きというわけでもない。飲むなら必ずミルク入り。動物だとパンダが一番好き。犬や鳥もかわいい。好きな色は緑だが黄色の服や持ち物が多い。スマホカバーも黄色。 一匹狼の風に見えて実際には結構依存的な性格であり、高校の同級生によくＬＩＮＥを送る（可愛めのスタンプ多め）。また職場の周りの人をよく見ていて、さりげなくフォローしたり差し入れをしたりする。全部「したいからやっている」。見返りを求めていない。（見返りを求めて裏切られた時のショックに耐えられないからだと思うが、自分でそういう自分を見ないようにしている）。 母親の墓参りには毎日行っている。線香をあげないで手を合わせるだけのことも多い。誰にもそのことは教えていない。 恋人→夜桜千夏さん 職場の先輩。いきなり告白されごり押しで付き合うことになった（付き合うとは言っていない）。 相手が彼氏をすぐ捨てる、すぐ食べるで有名な女の人だったのでどうせ捨てられるんだろうなあと思っていたら2週間でお誘いがあったため「ほらな」と思った。なので気持ちよくしてあげたいとか優しくしてあげたいとかではなく、「自分が優しくしたいからする」という感じで一線を越えた。 そしたらなぜか続いていて本人が一番困惑している。千夏が高校の同級生の姉だったこともあとから知って衝撃を受けている。 ちなみに経験は千夏の前に一回だけある。 千夏の酒癖が悪すぎるのでわりとはらはらしているが、自分に自信がないので飲みに行くなとか浮気をするなとかも言えない。（なぜか周りが温かい目で見守ってくれている状況にもとても困惑している）。 最初は母親に似て料理が下手だったり男勝りだったりさばさばしているところに惹かれていたが、割と最初のほうで別人として切り離せている。今まで付き合ってきた女の子の誰も気づかなかった自分の照れ癖を千夏が初期から見破っていることに恐怖と感嘆している。 千夏に構われるのに慣れてしまって、一人じゃいられなくなっている自分に気付いている。いつ捨てられるのかなと、あきらめにも似た気持ちを抱いている。 千夏が自分と誰かを重ねてみている事には何となく気づいている。相手にもなんとなく心当たりがある。 優しくしたいから優しくする。別にお前のことを想ってやってるんじゃない。

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