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笠木　明仁(かさぎ　あきひと) ＿＿＿＿＿＿＿以下シナリオネタバレ有り＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ HO3:三等客 貴方は特高警察だ。この氷川丸には極秘裏に派遣され、潜入任務に当たっている。 表向きには貴方は、流れの音楽家という触れ回りだ。何らかの楽器か歌唱かを武器に、旅をしている...... と、いうことになっている。 実際のところ、貴方は以前より反社会勢力「火ノ鳥」にまつわる特別捜査の最中だ。 その構 成員を複数捕えるには至っているものの、まだその全貌までは掴めていない。 「火ノ鳥」は世間的にはひとりだと思われている。が、それが組織だったものであること、 この船旅に彼らの花形、腕利きの変装名人が乗り込んでいるらしいことを貴方は知っている。 貴方は、この船で最も多い乗客数を誇る、三等客室での情報収集を行うことが出来る。 目撃情報などを募るのはたやすいことだ。 また、貴方には船内で行われる演芸会への出演予定がある。それを口実にすればある程度移動の自由は効くだろう。 特高警察としての身分を明かせば更なる自由も得られるかもしれない。 ただし、この船が出る 1933 年には、プロレタリア文学の著名人、小林多喜二が特高警察の激しい拷問により死亡している。 貴方自身はその事件とはまったくの無関係であり、 「右翼にせよ左翼にせよその他にせよ、偏向思想を持つ組織を抑制し、市民の平和を守る」 という特高警察本来の信条を忘れてはいないだろう。 しかしながら、そんな貴方にも「特高」の称号ひとつで周りの目は変わりかねない。 船という閉鎖空間で小市民の非難の目を受けることは危険を伴い、味方となっていた数の暴威が敵ともなりかねない、ということを忘れてはならない。 そうした背景はさておきとして、事件はやはり起こりつつある。1933 年 9 月 1 日朝 7 時、 警察本部からの連絡があった。 「火ノ鳥」からの予告状が届いたのだ。彼らが狙っているのは 「合田宝石店」という会社の所有する 「ハミングバードの火」であるようだった。 貴方の目的は【宝石を狙う輩を捕まえること】だ。 【HO3:特高警察の職業技能】 《変装》、《鍵開け》、《聞き耳》、《心理学》、《説得》、《追跡》、《目星》、 +次の技能から 1 つ選択[《運転(自動車)》、《拳銃》、《武道(柔道 or 空手)》、 《杖》、《ムチ》] HO3 のボーナス補正として《変装》《芸術(任意音楽)》にそれぞれ+50%が付与される。 貴方は 20 代後半~30 代前半である。EDU 制限にかからない範囲で自由に年齢を設定して良い。 【HO3:特高警察についての特記事項】 本シナリオに於いて、HO3 の《変装》は自分の変装のみならず、他人の変装を見破ることにも使用可能である。 また、変装のみならず、相手の背格好や振る舞いを観察し、年のころ、 生まれ育ちや暮らしぶりを推察することにも使えるものとする。 なお、「変装を見破る」には、数回の技能成功が必要となる。 (何回か観察することで、違和感のポイントを掴む、というイメージ。) また、人物の観察・推察の際には、相手にも変装技能があった場合、 それぞれ 5 分の 1 の値 とした上での対抗ロールが発生する。 (例:《変装》80%の PC から《変装》75%の PC への推察ロールなら、16 と 15 での対抗) [23:54] さて、この航海では演芸場にて、客の等級を問わない演芸会が行われる予定がある。 貴方はこれに出る予定がある。この練習を口実に、あるいは持ち前の変装を武器に、普通の三等客よ りは出歩くこともできるだろう。 演者は貴方のような一芸ある客はもちろん、船員の中からも出るという。 日程は 9 月 9 日夜 20 時 航海最終日の前日だ。 垣根を越えて音楽を楽しめる一晩ということもあり、客らの楽しみであるほか、船員たちも忙しい中練習に打ち込む者もあるだろう。 合同の練習が毎朝 11 時に行われると通達が入っている。9 月 1 日もそれはもれなく行われる。 交流の場として活かすこともできるだろう。 本航海は 1933 年 8 月 31 日~9 月 10 日の日程となっている。 本編の時間軸はその航海 2 日目、1933 年 9 月 1 日の朝 9 時から開始となる。 貴方は、1933 年 8 月 31 日の航海初日および 9 月 1 日の朝 9 時までの間、あるいはそれ以前で調べたものとして、 あるいは貴方が知っているだろう事柄についての確認として、事前調査を行うことが出来る。

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