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ピアノ調律師 懸園 篠穂への名称 前は「篠穂さん」と呼んでた。 今は「ゾムさん」 調律師の父、ピアノ講師の母を持っている音楽一家に生まれた。 幼いころは調律師よりもピアニストになる事を夢としていたがとある転機が訪れた。 母が行っていたピアノ教室で、自分より少し年上の少年の生徒がピアノを弾いている姿に一目惚れし、その時未来予知のような「彼がプロピアニストになって、そんな彼のピアノを調律している自分」というビジョン（妄想）が降り立ってしまう。（父と母のような関係を見ている為、自分もプロピアニストになって彼と連弾するという思考よりも自分が調律師になるという思考になってしまった。） そのまま彼と初めて話した時「（あなたのピアノに）惚れました！」と大声で告白してしまう。（（）の部分を伝えていない。） 引かれて気がつき慌てて釈明した。（その意味でも間違いではないが、まだ気持ちには無自覚） その時の事をからかわれながらも彼と仲良くなっていく。仲良くなっていく中で彼が幼いながらもピアノで様々な賞を取っていく姿に、あの時の自分のビジョンは間違いじゃなかった！と確信した。 彼とはどうもご近所だったようで小中学校と一緒（彼は一、二学年上）だった。高校も学校は一緒だったが学科は違った。大学在学中に彼は更に音楽を学ぶ為ウィーンに留学を行ったため離れ離れとなる。この頃にはようやく自分は彼の事が好きなんだと自覚し始めて、ただ諦めるために女性とのお付き合いを始めるようになる。 互いにエアメールや通話で近況報告を行い、彼の進捗状況を見たり聞いては自分も調律師になる為に頑張ろうと奮起していたが、彼が在学中・卒業後も帰国せずウィーンで様々な賞を取っていく中で段々と忙しくなったようで、通話する時間もエアメールの返事が返ってくる回数も少なくなり、期間も長くなり、やがて途絶えていく。 また彼との差や、彼を取り巻いている状況の中で「自分はもう彼に取って必要ない存在」として決定づけて自分から彼にエアメールも通話もしなくなり、卒業後は実家から出て一人暮らしを始めた。その際に通話などで使っていたSkypeなどのアカウントを消して繋がりを断った。 ピアノ調律師とはなったが、目的もなく淡々とピアノ教室などの調律で生計を立てていた。 ある日実家に帰ると「彼からエアメールが届いた」という事をその場で告げられ、内容は「お前に会いに帰る」というものであると知る。合わせる顔もないしと断ろうとしたが、このエアメールは何日も前に届いたもので今日が帰国当日であったこと、両親からの足止めによって実家に拘束されて逃げられなかった。 だが彼らの再会は叶うことは無かった。彼の乗っていた飛行機が墜落事故に遭ったことがニュース速報で流れてきたのだ。 曰く生存は絶望的で、救助隊は何人もの遺体を発見しているとのこと。.....二日後、彼は見る影も無い遺体で見つかった。 大先生が来ているジャケットは彼から死ぬ前に贈られてきていたもの。形見であり遺品。 ずっとずっと忘れられなくて、ずっとずっと信じたくなくて身につけている。 ずっと彼に、勝手に諦めないで好きだと伝えれば良かったと後悔している。 ---------------------------------------------- 勿忘草（ミオソティス） 花言葉：「真実の愛」「私を忘れないで」「true love（真実の愛）」「memories（思い出）」 #89c3eb 「マシュマリー」MIMI https://www.youtube.com/watch?v=qtuX4cHk-vE 「懺悔参り」羽生まゐご https://www.youtube.com/watch?v=wM4phGebR4o ---------------------------------------------- ゾム 懸園 篠穂（かけぞの すずほ）/男/38 鈴懸の木 / 篠懸の木（すずかけのき）/プラタナス プラタナスの花言葉：「天才」「好奇心」 リアトリス（麒麟菊（キリンギク）、百合薊（ユリアザミ）、槍の穂（ヤリノホ）） リアトリスの花言葉：「燃える思い」「向上心」「長すぎた恋愛」 ---------------------------------------------- 通過シナリオ PC consciousness KPC

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