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名家の御曹司。だった。 驕ることなく全ての生徒に対等な態度をとる生徒会長。優しく、人望も厚いが、特別仲の良い友人と呼べる生徒もいない。どこかとっつきにくい上、休日や放課後は習い事で埋まっているからである。 そんな彼の父の会社が父さんし(ｺﾗ!w)、贅沢な暮らしなどできなくなったことを知る生徒は誰一人としていない。いてはいけない。彼は家の没落により、自分の立ち位置が揺らぐことを恐れたのである。腐っても名家と言えばそうであるが、家の威信を捨てられなかったのである。 あぁ、なんて孤独な生徒会長！彼はハリボテの豊かさを今日も身にまとい、ひび割れた自分を嘘で塗り固めるしかないのだ。 弱った彼を知らず知らず救った女がいた。傷つき消耗した彼の心は、彼女との出会いによって刺激され、魅了された。死に場所を求める冬蜂は、蟻に噛まれ運ばれようと抵抗しない。心が擦り切れた彼もまた、躊躇することなく彼女という泉に吸い込まれていく。思えば、この時既に秋月柚雪という公明正大で裕福な生徒会長は死んでしまったのかもしれない。 気づくと彼は彼女の後を付けていた。悪気はない。もっと彼女といたいだけだ。彼女は私のマリアであり、私が近くにいることは正当だ。 アルバイト中も少し離れたところで彼女を見る。私だけのマリア。私だけのマリアなのに、変な男と喋っていやがる。くそ。くそ。くそ。 いけないいけない。私はみんなの理想たる生徒会長であり、秋月家を継ぐものだ。くれぐれも冷静にならなくては…。 そう言って彼は、薄ら汚れたハンカチに鼻をあて、大きく吸い込むのであった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー弓道部に所属しているが、家の事情や生徒会の仕事の多忙さからろくに練習に顔を出せない。ほぼ幽霊。 そのことから、技能には 回避(30)と弓術(30)を振る。 得意科目として、技能に 英語(15)と法律(10)を振る。 委員会は生徒会に所属している。 生徒会長という仕事から、技能に 説得(30)と精神分析(30)を振る。

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