タグ： 新潟＆北海道卓 蠢く島 まれびとの島 腕に刻まれる死

フリーのライター。三十路。 いずれは個人で本を出版したいと思っている。今はいろいろな記事を書いて収入を得ている。 【蠢く島】 離島の小島「冠島(かぶりじま)」に建つ一軒の洋館。 所有者は、日本全国に展開する有名企業「五木田不動産」の社長。 彼は古めかしい異国の美術品を収集する趣味があり、館内は自慢のアンティークたちで飾られ、まさに小規模な博物館の様だという。 探索者達は「冠島先行体験宿泊会」の抽選に応募し見事当選した招待客である。 今回、大和は仕事の疲れを癒すためと、記事のネタを考えるために参加している。 「鎌塚ハナ」とは顔見知りである。以前フラワーセラピストの取材をした時に協力をしてくれた。 その記事が好評だったため、その後もちょくちょく顔を合わせていた。最後に会ったのは８ヶ月ほど前である。 その後 冠島での出来事を小説にした。描写がリアルで怖いとヒット。 一躍その手で有名になった。当時ノンフィクションということで出版しようとしたが、それは無理があると断られた。 出版したはいいものの、知人などからそのことを話題にされるたびに、嫌な記憶がよみがえるので複雑な気持ちである。 【まれびとの島】 10年間連絡の取れなかった知人から手紙が届く。 越した島がいいところだから遊びに来てくれということだ。いい機会だと思い行くことにしたのだが・・・ 島を出た時、手元に残ったのは知人の三脚と、自らの腕に突き刺さった銛だけだった。 【腕に刻まれる死】 仕事で研究所の取材をすることに。 研究所からインターネットを介して、世界中に神話生物の動画が散布。 世界中の人々が石化する大事件に。 これからこの世界はどうなっていくのだろうか… 大和は石化した人たちを一人でも救うことに、残りの人生を費やした。 いつか世界が元通りになると信じて。

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