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○逆滝梓(さかたき・あずさ) ・代々医者を排出してきた家系の次女。医者の父と彼の手伝いをしている看護師の母を持っており、幼少期から彼らの姿を見てきた為に、自分もまたいつの間にか医療の道を志していた。 ・柔らかな見た目に見合いの朗らかな性格。日常生活では些か抜けている気もあるが、いざ仕事となると瞳を鋭くし、「医者」である己の使命を全うする為に全力を尽くす仕事人。半ばワーカーホリックの気さえある。 ・父譲りの見目と、母譲りの淡い色彩を受け継いだ、麗しい見目を持つ。光の加減によっては銀にも見える薄灰の髪を背の中ほどまで長く伸ばし、後頭部の高い位置でリボンで結っている。瞳は母譲りの淡い黄緑色。 ・服装は基本的に、女学生のような袴姿に白衣、或いは羽織を羽織っている姿が多い。袴、羽織、そして洋装はそれなりの数を持っており、仕事外では年頃の女性らしく、見目に見合ったお洒落をしている。 ・その美貌故に、幼少期から幾度と無く数多の男性たちから想いを寄せられてきたが、学業に励む為、そして医療に励む為にとその思いに答えることはなかった。家族はそんな彼女に苦笑をしてはいるものの、彼女の在り方を否定することはしていない。だが、流石にそろそろ身を固めて欲しい旨も伝えられてはいる為に、旦那さんを探さないとですねぇ、と一応頭の片隅には置いている様子。 ・柔和を絵に描いたような性格。同時に、元来好奇心、探究心共に旺盛で、知識欲が深い。幼少期より両親から医療・看護の教育を受け、それらを受け勉学に励むことも大層楽しく、教えられること全てを吸収し、また己からも積極的に学ぶ。女学校卒業後は男に混じって医学部へと通い卒業。国家試験にも無事合格し、本格的に医者としての道を歩んでいる。 ・自身の職務、医者である己に対して矜持を持つ。「医者」として人を救うこと、人を助けることは当然の認識。だが、同時に己では救えない命が多くあることも重々承知しており、ゆえにこそ、己に救える生命があるのならば、治せる怪我があるのならば、そこに対して全てを尽くす。 ・また、せめても自身の身は守れるようにと、幼少期から祖母に薙刀を習っている。 ・勉学、職務の傍ら、半ば息抜きにも近しく励んだ結果、こちらの腕前も相当なものまで鍛え上げられている。そんじゃそこらの男相手に負けるつもりは毛頭無い。 ・食べ物の好き嫌いはさほどない。だが、キャラメルやチョコレートといった洋風菓子に昨今密やかに嵌っている。 ・また、少々と言って升々と書く程度の酒豪。蟒蛇を通り越したワク。 ・医者の両親や祖父母の他に、実は歳の離れた姉がいる。両親の血を色濃く受け継ぎ、彼女以上に才能に満ち溢れていた姉ではあったが、同時に放浪癖が強く、家に縛られることを嫌っていたそのひとは、梓がまだ幼い頃にふらりと家を出て以来、戻ってくることは無い。 ・うつくしいひとだった、自由なひとだった、そんな記憶だけはあるものの、正直姉のことはよく覚えていない。 ・けれども、そんな風に己の意志を貫いて、ひとり気侭に、自由に生きる道を選んだ姉の古い姿に、羨ましさと憧憬とを等分に抱き、今日まで生きている。 ・彼女は今頃、何をして、どう生きているのだろうか。彼女の選んだ自由は、どんなものだったのだろうか。────もし仮にこんな私に似合う「自由」があったのならば、それは、どんなものなのだろうか？ ・興味はあれど、憧れはあれど、けれども、彼女は生粋の「医者」である。 ○人間関係 ・苦ヶ原 黄太さん 研究の際に負った怪我を、梓が務める病院に見せに来たことで出会い、そこから交友を深めた友人。主治医、というほどでは無いが、それなりの頻度で顔を合わせている。彼が病院に訪れる為に、無理はしないで下さい、と小言は零すものの、己の研究に対して熱心な彼の姿勢には素直に感心、尊敬している。 ○通過シナリオ 『幾年のこひ』：SAN値+8

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