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いざくら　ぜん 闇医者ベース 特徴 ３－６：格闘センスの持ち主 幼い頃から道場で鍛えられてきた。素手の戦闘技能３つの基本成功率は５０％である <概要＞ 医者の両親の間に生まれ、色々思うこともありつつ育っていく 大学に入りそれが爆発、グレる、ある程度口と素行が悪くなる 在学中に両親事故死、支えてくれたのは幼馴染かつ恋人だった 幸せな日々に更生し単位取り、医者になろうとする 記念日にプロポーズすると決め、一人で色々考えるも、記念日の二、三ヶ月前最愛の恋人が末期ガンにより死亡 絶望の中にいた時、恋人の母親から恋人からの手紙を受け取り生きろと呪詛を吐かれる 絶望しつつも家族や恋人と生きた世界を生き抜くと決めたが、死ねるタイミングあれば死にたいと思っている そして出来れば両親と恋人を連れ去って逝った同じ時期に自分も逝きたい ------------------------------ 医者の両親の間で生まれる 両親は中々腕の良い医者だったらしく、幼い頃から家にはあまりいなかった 最初はそんな両親が誇りだった、憧れだった、…大好きだった しかし、年を重ね周りが両親とどこどこで遊んだ、何をしてもらった、そんな会話ばかり耳につく様になる 遊びに行きたい、何かしてほしい、…そんな我儘どころか 一緒にご飯が食べたい、褒めてほしい、…そんな我儘でさえ言えず 家には中々いない両親、生きていくために、褒めてもらうために家事ができるように頑張った 褒めてもらうために勉強も、運動も、近くの道場の人にスジがいいと言われたから小中高と頑張った …けれど褒めるのも救うのもいつも他人ばかりで、自分のことなど褒めることも救うこともしない 医大に入ったものの思い返せば自分は褒められたことがあるだろうか もういいかと、もう頑張らなくていいかと、…疲れたと、思い自由になろうと単位を取らず遊びほうける そんな何年生のとある時期、久々に両親からメールがくる ”久しぶり。元気にしているか？今夜、久方ぶりにみんなで一緒にご飯を食べないか？” 普段だったら無視するものの、何故かその日は返答した…もうすぐ自分の誕生日だったからかもしれない 不安や怒り、寂しさ悔しさ、ほんの少しの期待、色んな想いを抱えながら最後の講座に出席する中、それは奪われる 両親が暴走車に巻き込まれ事故に遭ったのだと、危ない状態なのだと、いつ逝ってもおかしくないのだと聞かされる 急いで駆け付けた病室には白に包まれる両親と沢山のチューブ、沢山の人 駈け寄り、二人に触れ、数分後、ピ――――っと無機質な音が無情にも白い箱に響き渡る 自分よりも周りの人たちが泣き、崩れ落ちていく 唖然と呆然としていればあれよあれよと事は進み、大きな葬儀が執り行われた 幼い頃からなにかと話しをしてくれていた両親の友人の医者たちが同じ医者や患者や患者の家族、他にも世話になった人たちだといういらないことまで教えてくれる 救ったのは両親だが、患者たちは口々にお礼を言って去っていく …瞼が一気に熱を持ち、ゆっくりと絞られるように涙が溢れ頬を伝い落ちていく これは寂しさや悲しさ、ましてや嬉しさなんかではない なぜ自分は認めも褒められも愛されることされず他人ばかりだったのか、両親は罰が当たったんだ 怒り、悔しさ、憎しみ、恨み、拒絶、ありとあらゆる負の感情が渦巻いていく 皮肉にも残された遺産は沢山あった、あれだけ稼いでいた両親に加え保険金等まで手に入った そこで初めて知ったのは、自分に沢山の保険が掛けられていたこと、何より驚いたのは保険会社の人達に自慢の息子だと自分の名前どころか写真、エピソードまで知られていたことだった 両親は肌身離さず自分の写真を持ち、職場のデスクには写真が飾られていたそうだ 何とも言えない気持ちで遺品整理をすれば出てくる沢山の見覚えのない写真、と、手紙と呼べるほど綺麗なものではないものが多いがそれでも自分充ての手紙だった 仕事の合間をぬってなのか、メモや何かの切れ端、しまいにはキャンディーの包みの裏にまで …溢れ零れ落ちるほどの愛が出てきた それを見て、触れて、抱きしめ、ようやく大声で泣けた そんな不安定な自分を支えてくれたのは昔からお世話になっていた道場の娘でもあり、幼馴染でもあり、恋人だった

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