タグ： 刹夏

HO1:あなたは二重人格の主人格だ。 あなたは夏に嫌われている。 夏になると、不運に見舞われるのだ。毎年、毎年。 そんなあなたを支えてくれたのは、あなたの人格のひとり、HO2 だった。 秘匿 HO:あなたは、夏が嫌いだ。どこかで好きになりたくても、夏は嫌いだった。 今年の夏、あなたはそんな自分を変えようとして――。 あなたは、自分の横にいる存在、HO2 が好ましい。 しかし、彼は自分にしか見えない。 それが、ずっと寂しかった。 だからこそ、この夏がずっと続けばいいと思ってしまっている。 夏は嫌い。いいことがないから。食べ物はすぐ腐るし、虫は多いし、暑くて息苦しいんだよ。泳ぐのも苦手な自分には、海だとかプール開きだとか関係ないし、何より不運にばかり見舞われるような、そんな季節が楽しいわけない。早く終わってしまえばいいと、夏休みはいつもそればかり考えている。 けど、ひとつだけいいところがあるとすればそれは、自分の片割れである「潮田港」が楽しそうにしていることだろうか。あいつはいつも夏は楽しいんだと伝えてくる。毎年毎年、懲りないなと思いながらもその言葉を聞くのは嫌いじゃなかった。港が夏を好きになってほしいと思っているから、自分も夏を好きになりたいと思う。そう思って毎年夏を迎え、そして結局好きになれない。でも大切な片割れが隣にいて笑ってくれるこの夏なら、きっと。 港が隣にいてくれるなら、この夏が続いてほしいとすら思う。 普段は祭が主人格として生活している。港が出てくる時間は祭の1/7程度しかない。ただ、夏は港と交代する時間が多い。副人格が交代してほしいときは主人格の頭の中でノックの音がする。また、眠っている時や主人格が気絶している時は港は自由に交代できる。祭がたまに起きると体が怠いことがあるがそれは夜中に港が好き勝手しているため。 両親以外に自分が多重人格であることは伝えていないが、明らかに装いや行動が変わるので周囲にはうすうす気づかれているだろうなとは思っている。そのことについて話しかけられることもあるが、うまくごまかしたりしながら過ごしている（心理学、目星、聞き耳。また、副人格について調べるため図書館）。 あまり明るい性格ではない。他者と深い関係を築こうとはしないため普段から行動を共にするような友人はいない。唯一の趣味はカメラ。普段は使い捨てカメラを常備しているが、放課後や休日は一眼レフをもっていろんなところに出かけて写真を撮っている。特に夜空の写真を撮るのが好き（天文学）で、冬はきれいに見えるので冬の時期になると夜に一人でこっそり家を抜け出して写真を撮りに出かけたりしていた。 父、母の3人暮らしで、ペットにクサガメの「カメックス」を飼っている。子供の頃、祭が地元の夏祭りに行ったとき金魚すくいで1匹も取れなかったことがあり、見兼ねた店主が哀れんでくれたのがこのクサガメ。名前が絶妙にダサい（名付け親は港）。大して亀に愛着があるわけではないが、ネーミングセンス皆無の港に名付けられたカメックスのことは少し可哀そうだと思っている。 自身の片割れである港の事は愛している。けれど、それが家族愛なのか友愛なのか自己愛なのかそれともそれ以外なのかはよくわからない。ただ、自分よりもなによりも大切な存在であることだけは確かである。趣味の写真も、自分より出てくる時間の少ない港に自分が綺麗だと感じた景色を見せたいから。 後遺症 変革者 世界を一度変革させた証。 それだけ、あなたは神話生物を手繰り寄せる可能性がある。 探索者はこれ以降、何かの退散の呪文を唱えるときの成功率が 5%減少する 将来の夢は精神病関連職 薬剤師、製薬会社、医療機器メーカー

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