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【　弱　点　】 ◆処理堕ち◆ 情報生命体ゆえに情報量が多いと簡単に処理能力が落ちてきてしまう。 ことに肉体における羞恥・快楽信号は電子上で類似のものがなく非常に弱い。 ◆リクエストに弱い◆ 平たく言ってチョロい。 天の邪鬼である反面、プログラムが起源であるため要望に弱い。 ことにおだてられると木にも登る。 けれど相手が望んだとおりの結果はとは限らないのがバグたる所以。 サービスもやぶさかじゃないが落胆されると[自信*Lv]Dダメージ。 ◆困ってると関わりたくなる グレムリンの伝承に「人間に問題点を教える存在」という余計な要素があるせいで、 困っている人間が居ると放っておけない。 と、言っても放っておいてもらった方がマシなんてことはザラである。 ──読み飛ばしていい前置き──── RB研究チームは焦っていた。「伝承から産まれたRBが居る以上、都合がいい伝承を元に意図的にRBを生み出すことが出来る！」そんな研究テーマを元に受け取った資金がもう底を突くのだ。 ダメだ！ギリシャ神話を誇るイタリアじゃ新鮮な魚のカルパッチョへが採れるシチリアの海への誇りが受け継がれていることしか分からなかった。妖精の国ドイツに言っても日本のソーセージじゃ奴らには敵わないことが判明しただけで収穫なし。竜や妖怪伝説を誇る中国は揚げ物がキツかった、論外だ。アメリカ……あそこであの1発が当たっていれば全て解決したのに！ そんな我々が無けなしの研究費で向かったのがイギリスだった。数多の伝承を宿す剣と魔法の国、イングランド。正直に言ってここだけは行きたくなかった！何が悲しくて遥々海を渡ってまで不味いメシを食わなくちゃいけないんだ！ 我々はそこでこの世の地獄、3日3晩味のないフィッシュ＆チップスを食べ続けその果てに出会った世紀の大発明、それこそが─── "　マクドナルドのハンバーガーだ。　" ────以下、プロフィール───── 一方その頃、日本のUGN傘下の企業で人工的なRBの誕生に成功する。 20世紀初頭にイギリス空軍が敵地で機械のバグに悩まされ、そのバグを妖精の仕業とネタにしたところから生まれ定着した最も若い擬人化された現象、それが妖精"Gremlin"である。 "Gremlin"は機械の間に宿ることから非常にコントロールに適しており"Grimm-Code"と命名したICチップのRB化に成功した。 人工電子妖精"Grim-Code"、それが彼女の名前だ。 この研究は偉大なものだがすぐに行き詰まった、原因は彼女の概念起源が『バグ』であることだ。 はっきり言って性格が宜しくない。 人を小馬鹿にし、順調に進んでいた計画を脱線させ、挙句の果てに手が付けられないと他のプログラムに着手すれば人の様に嫉妬して壊す。 凍結処分するにもあの小悪魔が組織のシステムにどんなバグを仕込んだかも分からない。 それよりは彼女が唯一、前向きに任務に就きたいと興味を示した『秋葉原支部』に配属することとした。 悪戯心を持った機密情報の塊Gremlinは間違いなく我々にとっての悪魔だ。 曲がりなりにも電子の妖精、情報に対する収集意欲は凄まじく、秋葉原エリアの特定の偏ったアニメやゲーム情報をしこたま収集しており、サブカルチャーに対して概念を含め理解している史上最悪のオタクである。 客のことは『ブタ』と見下しているが、電子妖精（2次コンクソ女）として自身の見た目（スキン）には自信を持っておりチヤホヤされることにレネゲイドを燃やしている。 本人曰く、この弄りがいの無い胸がブタを釣る最適解とのことだが巨乳を見る瞳は嫉妬の炎に燃えている。 能力は元の伝承に違わない電気信号操作全般。 一方でICチップの耐久値は決して高くなく、暴走時など多大な負荷がかかる状況では孫悟空の額冠よろしく激痛でもって能力を抑制する。 その為、戦闘面では電撃による攻撃はおこなえず、酸素濃度コントロールと微弱な放電の組み合わせによる発火能力で対処している。 奥の手は酸素濃度調整により酸素酔いさせた相手の快楽神経をショートさせる「（快楽の香気）」

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