タグ： MoMo家の男性陣

性悪な女性ばかりを狙う元殺人鬼。 現在、書かせた遺書を一番親しい家族・友人・恋人へ届ける、『届人』。 遺書屋『Ratly』として、殺人鬼の雪飴ゆりと組む。 仕事中は、『Rat』と名乗り、ゆりは『Lily』と名乗っている。 一緒に古書店の地下を借りて、二人で暮らしている。 自分が標的にした女性に「懺悔をかけ。今まで自分がやってきた罪を書け」と言って、女性の思う罪を全て書き終えた時、殺害していた。 殺害の仕方はひどく残虐で、その人物の一番親しい人間が気付く場所に遺体を置く。 そして、その人物が書いた遺書を隣に添えて、発見させる、と言ったもの。 鼠が「これは親しい者たちへの裏切り行為だ」と判断すると、その女性はターゲットになる。 元々、鼠には婚約を目前にした彼女がいた。 しかし、そんな彼女は不慮の事故で命を落とした。 悲しみに暮れた鼠だったが、彼女の遺品を整理していると、彼女がひとりの男性と関係を持っている痕跡がいくつも現れた。 生前の彼女からは、男性の影も何も感じず、むしろこれからの結婚を喜んですらいた。 鼠は何故彼女が浮気をしていたのか、と本人から聞き出したかったが、死人に口はなく、真意は定かではなかった。 その真意がどうしても気になった鼠は、彼女の携帯から浮気相手と連絡を取り、会うことになった。 浮気相手は普通の中年男性だった。 彼は「彼女は悩んでいた」「君は本当に彼女の相談に乗っていたか？」「彼女は君が好きではなかった」と鼠に告げた。 それはまるで「彼女が二人いた」ような口ぶりだった。 しかし、最後の「彼女は君が好きではなかった」の一言が引き金となって、取っ組み合いになり、浮気相手を殺してしまった。 それからは、逃亡する身となった。 だが、彼の中でずっと疑問は絶えなかった。あの浮気相手が勝手に言ってるだけかもしれない。でも、本当に彼女がそんなふうに思っていた事だって、完全に否定は出来ない。 （分からない。分からない） 混乱と絶望の逃亡生活の中で、浮気をしている女性に出会った。 自分の彼女とその女性を重ねてみた。 （もし、あの時彼女が全てを懺悔していたら、どうなっていたんだろう） 試しに、その浮気をする女性へ「自分が今から死ぬとして、懺悔の遺書を書いてくれ」と言ってみた。 勿論、鼠の言葉に女性は怯えた。 そして、何度も遺書を書かせようとする鼠が恐ろしくなった女性は逃げ出した。 鼠も殺すつもりはなかったが、どこまで脅しても遺書を書いてくれず、結局、その女性は逃がしてしまった。 （次は、次なら、遺書を書いてくれるかもしれない） （あの時の彼女の気持ちがわかるかもしれない） そのように考え始めた鼠は、浮気・詐欺・世間的に『裏切り』と呼ばれる行為を行なっている女性を標的にして、殺害を行なっていた。 彼が求める答えが出るはずもないのだが。 自分には遺書が残されなかった。だからこそ、他人の遺書で自分の心の隙間を埋めようと考えている。 しかし、元々殺人をするための力も技術もなく、遺書を書かせる事が一番の目標で、殺害を行ってくれる人間をずっと探していた。 そこで、5年程前に「雪飴ゆり」という殺人鬼の存在を知る。彼女の姿、顔立ちは自分が事故で失った婚約者と瓜二つだった。 初めは（彼女と同じ顔の殺人鬼の遺書なら、今度こそ、彼女の伝えたかった事がわかる）と思い立ち、奇襲をかけたものの、返り討ちに遭う。 そこで、命乞いとして「俺の遺書を書かせてくれ！」と雪飴に懇願した。 この懇願のどこが彼女に響いたのかは定かではないが、彼女は鼠を逃した。 そこから、彼女が「人を殺すのは楽しいのもあるけど、死が決まってる人の気持ちに興味がある」と聞いた鼠は「じゃあ、俺と組もう！！俺は遺書を必ず書かせる！！そして、遺書を書かせたら、君が殺してくれ！！」と。 その申し出を雪飴がすぐに承諾した。 鼠と雪飴ゆりは『遺書屋』という肩書きで組む事なった。 ーー【通過シナリオバレあり】ーー 2020/12/19.20.21 ドロップアウトディスパイア 生還 2021/01/30 ヨグパンツ 生還

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