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2010商店員ベース ・表人格 血が恐かった。 何故だかはわからない。 幼いころから血が恐かった。 赤色は好きだった。それは血に対する恐怖の裏返しだったのかもしれない。 失職してから父は酒に溺れ、母に暴力をふるっていた。 そのたびに血が舞っていた。それが恐かった。 母は自分に向けられる暴力から自分を守ろうとした。しかし、自分はその母が流れる血が恐かった。 それが自分の眼前に、近くに来ることが恐かった。 性格は内向的だった。そうすれば争いを避けられると知っていたから。 人と関わらなければ殴られることはないから。 母は暴力の末、頭を強く打って死んだ。これで母は殴られず、自分は庇われず、血を見ずに済むと思った。 父は逮捕された。これで自分に血を見せるものは誰もいないと安心した。 ・裏人格（トリガー　血を見る事。争いの矢面に立たされると直感した時） 俺は優しい奴だ。 表の臆病者は血が恐い。だから全ての血は俺が見てやる。俺が啜り取ってやる。全部俺が使ってやる。 血が恐いんだろう？だったらそれで他人の血を、命を刈り取ってやればいい。 そうすればお前は血を見ずに済むんだろう？こんなに楽しいことはないよな？！なぁ？ 全部全部全部全部全部全部殺して食べて啜ってやれば、お前が血を見ることもない。そうだよなぁ！？ そうなんだよ。だから俺は優しい奴なんだよ。俺はお前だよ。 俺は血が恐いから大好きだ。俺は血を燃やすから大好きだ。 俺は血を啜る化物になるから安心しろよ。 全部俺に任せてりゃいいんだよ。 表人格の血に対する恐怖心に何かわからねぇが、それが触れて出来たのがこの俺だ。 だから細切れにして食べて啜って、血は全部お前の中身。 それでいいだろ？

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