タグ： 大日本帝国

　大日本帝国、大阪の中でも1,2位を争う米屋の富豪の長男。戦争末期に財政規律健全法により、家の資産を接収される。父母共に傾いた家計を立て直そうとするも、国家により米を一律に買い取られていたため、存続を維持するのもやっとの状態だった。 　その年半ば、本土に英米の爆撃機が襲来し、「軍備の中心」とされた小暮の家がある富人街に空襲が行われた。家は半壊し、父母は燃やされ、妹、弟とは生き別れる。本土への初、しかも時間帯も深夜の空襲に遭う。富人街は殲滅され、生き残りはわずかであった。荷物をまともに持ち出せず、身分の保証も叶わなくなった。伝手を頼り、地下へ逃げることが出来たため、大阪戦に巻き込まれることはなかったが、生き残るために泥棒に身を堕とした。ある時、兄妹が生きていることを知り、東京へと向かう。そして、神隠し事件に関わることとなる。

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