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神官の一族の出であるが家を継がずに縁を切り上京。日中はバイトを行い、夜には占い師としての仕事を行っている。 占いの手段は水晶玉を用いた占いが主体だが、新13星座占いやタロット占いも精度が高い。占い師としての知名度は高いが、自身の店は持たずに様々な場所の裏路地で小さなスペースを構える。 アジアの占いの原点である中国へ占いの修行を積むために1年間の在住経験あり。 神官という世界に支配された家が紀霊はとてつもなく嫌いだった。神という絶対に支配されているかのような家から自由を得るために家を出た。 しかし家を出てから数年、自身の目標の一つだった占い師として成功を果たすも紀霊の心が満たされることはなかった。 家族との関係を捨ててまで手に入れたかったものが自分にとって正しいのかを迷いながら生きている。 また占い、特に水晶玉を用いたものには未来予知や確信めいた何かが映し出されることあり、紀霊にはそれが神の啓示のように感じられ「神の支配をいまだ抜け出せていないのでは？」と感じてしまっている。 《現実と理想のギャップ》 《理想》 神からの決別。定められた道ではなく自身の夢である他人を良い方向へ導く仕事(占い師)を行い神の為ではなく、人のために生きる。 神官の一族という縛りを抜けて、自分の意思で、自分の決断で楽しく自由に生きたかった。 《現実》 占いで他者を幸せにしようとしても、覆らない絶望の占い結果を見てしまうこともある。またその未来予知にも等しい占い結果を見るたびにそれが確定されたものであると確信めいた直感をしてしまう。まさに神からの宣告であるかのように。自身の夢だった占い師であるがそこには自身の決別したかった神の存在を感じてしまいまだ神官の一族としての運命から抜け出せていないのではと理想に届かないこと彼の心に毛毛を落としている。

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