タグ： せーんのだぶくろ ストレルカ支部

　刑事の父親を持っていた少女。 　FHとの交戦の折に父親がFHの手に掛かり、以降は当時父親の部下であった二条武晴の下に引き取られ、実の妹のように扱われていた。 　大人びた言動、冷静な思考により実際の年齢よりも高めと思われることが多いが、その実、甘味や可愛いものに弱い。また、甘えられる環境であれば、年相応に甘える。長い年月、気を張り巡らせるような生き方をし続けた結果、甘え方が分からなくなっていたり、甘えることに抵抗を覚えている節がある。 　未成年ではあるが、幾つかの事件にて彼女の助言によって解決にこぎ着けたことから、よく言えば外部協力者、悪く言えば事件現場によく出没する厄介者という扱いを受けている。 　 　というのも、彼女はオーヴァードに覚醒していることを自覚していなかった時期、何処からともなく声が聞こえてくることがあり、それに導かれると必ず事件に巻き込まれるのだ。結果、彼女は多くの事件において第一発見者、目撃者、関係者となっていった。 　自分の疑いを晴らす為、事件解決の為……といった具合に頑張っていった為に現在の状態となっている。 　父親の死が相当のトラウマになっており、大切な人間、日常の喪失を心の底から恐怖している。 　彼女が普段携帯している拳銃は、その実入手経路が分かっていない。彼女が父を失い茫然自失となっていた時期に衝動的に買ったものなのかもしれないし、警察署からくすねてきたのかもしれない。色々な仮説を彼女は考えたが、どれも納得のいくものではなかった。 　そんな不気味な一品を彼女が携帯しているのは、この恐怖心からであり、『もし失うことになるなら奪おうとしている対象を殺してでも守る』、というやや壊れた思考が根底に存在する。 　現在は、こういった諸々に折り合いを付けた為、前よりは安定しているが、トラウマの克服までには至っていない。

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