タグ： 探索者一蘭

おだやかで優しい二児の母親。 一人称はわたし、ママ。誕生日は6月24日。 ◆性格 おっとりしていてかなりマイペース。 やや浮世離れしており、突拍子もない言動をすることがある。 方向音痴で少々(？)ドジなところがあるが、芯が強く決めたことは最後までやり通す意志の強さを持つ。 『自分は自分、他人は他人』と常に自他の区別をつけており、他人の評価に左右されず己の信念を貫くタイプである。 幼い頃から花が好きで、毎日花屋で働いている。家の事があるため仕事は夕方までに済ませて帰宅する。 家族に対しては常に愛情深く接しており、仕事が忙しい夫の体調管理に気を配っている。 過去に、体調を崩した夫の枕元に100%善意でそっと一輪の花を添えて彼から鋭いツッコミを入れられたエピソードがある。 子供たちを溺愛しており、成長を感じられるたびに嬉しさから涙することも多い。 子供たちにおねだりされるとつい何でも買い与えたくなってしまうため、自重しようと日々努力している。 夜な夜な通販でよくわからない商品(本人は必要だと思っている)を購入してしまうことが多々ある。 ◆特徴表 ・方向音痴(D) ⇢〈ナビゲート〉の基本成功率が1%になる。加えて、経験ロールで成長させることはできない。 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ◆過去 園田薫子は、他人に興味が持てない人間だった。 それは子供の頃からのことで、彼女は昔から周りの人間が何を考えて生きているのか理解できなかったのだ。 転んで泣いている子供を見ても「どうして泣くんだろう？ 涙を流しても怪我は治らないのに」と同じく膝に大きな擦り傷をこしらえながら首を傾げるような子供であった。 幼稚園でも小学校でも中学校でも、周りにいる子供達とはどこか噛み合わなかった。 そんな彼女にとって、唯一理解出来る存在がいたとすれば――それは花だけだっただろう。 花は喋らずとも自分の気持ちを伝えてくれる。元気であれば笑顔を見せてくれ、萎れている時は悲しげに俯いてしまう。 言葉を持たない代わりに、その表情の変化はとても分かりやすかった。だからこそ、薫子の心には自然と花に対する興味が芽生えていったのかもしれない。 花に声をかけ、世話をして、そして綺麗に咲いたらまた声をかける。 そうして繰り返していくうちに、いつしか彼女の世界の中心は花になっていたと言えるほど、花への想いは強まっていた。 仲の良かったチューリップをクラスメイトに毟られた時は、彼女に代わってクラスメイトの髪を毟り返し、大人達に怒られた。 その時もやはり、何故自分が怒られているのか理解できなかったが、チューリップの恨みを晴らすことが出来て満足していたし、後悔はなかった。 花と親しくなる度に、周囲の人々との溝も深まっていった。 しかし、それを気にしたことは一度もなかった。 他人が自分の心を理解できないように、自分も他人の心を理解できないからだ。 自分は自分で、他人は他人。この考えこそが、幼少期より園田薫子が培ってきた人生観であり、不変のものでもあった。 だが、薫子に転機が訪れることになる。 彼女が高校三年生になった頃。 実質唯一の園芸委員として、いつものように花の手入れをしていた時のことである。 作業場である校舎裏の花壇前に一人の男子生徒が現れたのだ。 普段はあまり人が寄り付かない場所なのに珍しいこともあるものだと思いながら、ジョウロを持ち花壇へ歩を進めた。 そんな薫子の目の先に地面が迫る。 転ぶ、と気づいた瞬間にはもう遅かったが、動揺はない。いつものことだからだ。 しかし、いつもと違う点が一つだけあった。 男子生徒がすぐ側にいたことである。 目の前で人が派手に転倒するという光景を目にした彼は、水を被りながら目を丸く見開いていた。 そのまま立ち上がろうとする薫子に、びしょ濡れの男子生徒はハンカチを持っているか尋ねてきた。 ハンカチは毎日持ち歩いていたためすぐに差し出すと、彼は苦笑しながらそれを受け取り、大きな擦り傷ができた膝へと当ててくれる。 薫子は痛みを感じるよりも先に、男子生徒の行動の意味がわからず困惑した。濡れた身体を拭くためにハンカチを欲していると思ったのだが、どうやら違ったらしい。 彼の手つきはひどく不器用だったが、不思議と嫌な感じはまったくしなかった。 優しく触れられる感触がくすぐったいからなのか心がそわそわして、自分が絆創膏を持ち歩いていることをすぐに思い出せなかったくらいだ。 普段なら一人で保健室に行くところなのだが、立ち上がる際に思わずよろめいてしまい、結局彼に保健室まで付き添ってもらうことになった。 よくお世話になっている養護教諭に「シンドウくん」と呼ばれた男子生徒は、着替えを持ってすぐに保健室を後にしてしまう。 シンドウ……なんだかリンドウに似ているな。そういえば瞳の色がリンドウの花に似ていた気がする――などと思考している間に、いつもは長く感じる消毒液による処置もあっという間に終わりを迎えた。 何故か嬉しそうに微笑む養護教諭に見送られ、薫子はただただ首を傾げるばかりだった。 その日を境に、シンドウくんは時折花壇を訪れるようになり、顔を合わせる機会が増えた。 彼が何を考えているのか理解できないことが多かったが、たまに出る聞き慣れない訛りを聞くのは嫌いじゃなく、むしろ心地良いと感じていた。 しかし彼はそれを気にしていたようで、なるべく訛らないよう努力していることを打ち明けてくれた。 薫子はそれが少し残念だった。 彼から発せられる言葉は確かに耳馴染みのない響きではあったが、同時にとても優しい印象を受けるものだったから。 彼本来の魅力がつまらない偏見によって損なわれてしまうのは惜しいと感じたのだ。 ありのままの言葉を伝えると、シンドウくんは出会った日と同じように目を丸く見開いた。そして、今までで一番穏やかな表情で笑ってくれた。 彼が何故そのような表情を浮かべたのか薫子にはわからなかったが、初めて見る表情に胸の奥が温かくなっていくのを感じた。 それからというもの、薫子は少しずつではあるが他人に興味を持つようになった。 自分の何倍も人付き合いが上手いシンドウくんに教えてもらい、徐々に他人とのコミュニケーションを学んだ。 最初はぎこちなかったものの、次第にクラスメイトとも打ち解けていき、やがて友人と呼べる存在もできた。 進学してシンドウくんと離れてからも、彼の教えを忘れず、他人と関わることをやめなかった。 そして大学二年の頃、友人に誘われて参加した飲み会で、偶然にもシンドウくんと再会を果たす。 彼は相変わらず話上手で、あの時と同じ笑顔を自分に向けてくれた。 まるで昔に戻ったかのような不思議な感覚に戸惑いながらも、薫子の口元は自然と綻んでいた。 その後頻繁にシンドウくんと連絡を取り合うようになり、いつしか薫子の心には恋慕の情が芽生え始めていた。 花以外のものに心を奪われるのは初めての経験だったため、彼女は大いに戸惑った。 しかし、彼から想いを告げられた瞬間、その気持ちは決して不快なものなどではなく、寧ろ心が満たされるような幸福を覚えるものだと気付かされた。 そして、花に対する想いとはまた別の、愛しい人に抱く感情を自覚したのだった。 こうして二人は恋人となり、大学卒業後も順調に交際を続け、結婚に至ったのである。 大好きな花に囲まれながらの仕事も順調、可愛い子供も二人生まれ、生活に不自由を感じることはない。 まさに、幸せという言葉が相応しい毎日。 薫子はそんな日々を心の底から謳歌している。 幸せの花が枯れることなく咲き誇り続けられるように、愛する夫と子供達のためにも、自分がしっかりしなくては。 そんな想いを胸に抱きながら、今日も薫子は愛しいものたちへ愛情を注ぐ。 ◆自分用 ・血液型：AB型 ・星座：かに座 ・利き手：左利き ・趣味：ガーデニング ・好きな食べ物：ローズクッキー ・嫌いな食べ物：骨が多い魚(面倒だから) ・色：淡い色 ・癖(？)：お花と会話する ・飲酒：そこそこ飲む ・喫煙：しない ・料理：美味しい！でも床で卵を割りがち ・掃除：頑張る！でもゴミ箱は倒す ・絵：可愛い かもしれない ・文字：綺麗な字を書こう ・歌：鼻歌ふんふん ・暑い/寒い：寒さは慣れているが暑いのは嫌 ・ツッコミ/ボケ：2/8 かも…… ・カラーコード：# ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ ◆通過シナリオ ・とある幸せな家族の話 HO2母親

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