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ベース 2015 精神科医ベース (母親の影響) 特徴表 4-4 動物に嫌われる(1d6:2) 弟が幼い頃交通事故で亡くなった。 母親の目の前でダンプカーに轢かれ、体はほぼ原型を留めていなかったらしい。 ちょっと待っててね、と母親が自転車を取りに行ったその数分で起きてしまったよくある事故。 母親は鬱病にかかってしまった。 家の外では一見普通に見える。 母親が弟の名前で自分を愛しげに呼ぶ。 その度に父親は苦しげな表情をする。 それも仕方がない事だった。 死者は、生者の精神を支配する。 母親の傷口は弟にしか治せない。 俺は母親の前で弟として過ごす事にした。 母は微笑む。父は目を伏せる。 穏やかな、歪な毎日だった。 そんな中、友達として自分を見てくれるHO1がいた。 どこか素直じゃなくぶっきらぼうな俺を励ましてくれる明るい女の子。 彼女に惹かれるのは当然だった。 死は理不尽で不平等に与えられる。 最も死を望まれないような優しい人たちの命を奪っていく。 気づいた時にはどうしようもなく、あっけなく自分の隣から消えていた弟やこいつのことを考えるたび、いつも思う。 HO1はあっけらかんとして、何も気にしないような明るさのくせに、どこか聡かった。 幽霊になっても律儀に今まで通りの生活をしてもはや一年になるこいつをみていると嫌気がさす。 未練があるなら、俺なんか助けなければ良かったのに。 なんで死んだんだよ。 腹が立って仕方がなかった。 そんな形で残ってどうすんだよ。 助けて欲しいなんて、頼んでない。 お前の代わりに俺が生きたいなんて思ったことは一度もなかった。むしろ、逆で。 それなのにもうどうしようもなくて。 そんなのずりーだろ。 本当に腹が立つ。 いじめられてると解釈してるその能天気な頭にも。 死んでんだよ。馬鹿野郎。 俺にも無視されてると思ってるらしいが、それをわざわざ訂正する気もなかった。 実際に怒っているし、それにもしその事実を突きつけられたら今度こそ消えるかもしれない。 早く消えて成仏した方がいいと思う一方、その事を怖いと思う自分も、心底嫌だった。 拒絶しているのに、手放す覚悟もない。 だから、探す事にした。 身勝手に自分を救って死んだ彼女を、身勝手に生き返らせる方法を。 弟の名前　樹生(たつき) 弟がなくなってから母親が代わりとでもいうように植物をたくさんそだてているため、家の中が植物で満ち溢れている。

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