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恋に恋するお年頃のまま時を止めてしまった女の子。 見た目だけは比較的綺麗に取り繕ってもらえてる、気に入られていたか…もしくはいじるほど興味を持たれなかったのかもしれない。 たからものはカワイイ衣装。フリルのついたドレスはお姫様の証し。 ＿＿＿＿ いつもテストの時に優秀だったあの子のことが大好き！ カッコよくて（あまり覚えていないけれど）、優しくて（記憶ももうおぼろげだけど）、とっても賢いの！（どんな顔だっけ？） 最高の私の王子様、きっと迎えに来てくれると思っていたけれど…どうやら私の王子様は虐められていたらしい。 なんてひどいことを！と思っていたはずなのに、大好きなあの子を助けるための勇気が、これ以上の暴力に、これ以上の暴言に耐えられる自信がなくて助けられなかった。 今なら、今の私ならあの子を助けられる！ だって見て、この体！ カワイイお姫様じゃなくなったけど…これならいじめっ子や私を騙してた研究主任のお兄さん…つまり”悪者”を倒せるの！ 今度は私があの子の王子様になるわ！きっとどこかで生きている私のお姫様！待ってて！

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