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ひかげ 「怪盗陽炎」かいとうかげろう 口上「東西東西！本日ご覧にいれまするは、 神出鬼没・譎詭変幻（けっきへんげん）な技の数々。 あれは燃ゆる春のかぎろひか、はたまた、闇夜に走る幻影か。 怪盗陽炎これにて見参。 それでは皆々様、花に嵐はお断りを、 隅から隅まで ずずずい～っと希い（こいねがい）上げ奉りまする」 「夢」 金持ちをぎゃふんと言わせる。余ったお金はその辺のガキにやる。 PC1 怪盗 あなたは無名の怪盗だ。 次の貴方のミッションは豪華客船《日之出丸》で行われるオークションにて一番の宝を手に入れることである。 ★PC1　秘匿HO「夢をもつ怪盗」 あなたは孤児として、親の顔も知らず帝都のスラム街で生まれ育った。 幼少期は銀幕（映画館）で「ルンペンネズミ」と蔑まれながら過酷な下働きをして暮ら していたが、今から10年ほど前、その銀幕で火事が起こった。 たくさんの仲間が火にまかれ、あなたも死にかけた。 しかし、雇用主は溜め込んだ金品を持ち出すのに必死で奴隷の命には目もくれず、人命救助に来たはずの警察は、雇用主ら金持ち連中から日頃賄賂を受け取っていることで雇用主らとともに金を運ぶばかり。仲間たちはみんな見殺しになり死んでいった。 銀幕でたくさんの映画を見て育ち、変装が得意だったあなたは、腐った金持ち連中らへのアンチテーゼとして、怪盗になることを決意した。 それから10年が経った今、あなたは世間を騒がす怪盗としてその名を知られる事とな るだろう。 「（怪盗名）」は、ただ盗むだけの怪盗ではない。 銀幕の登場人物のように、盗むことで夢や自らの目的を全うする怪盗なのだ。 この物語でのあなたの本当の目的は、 「豪華客船の中で一番の宝を盗む」ことである。 ※「夢」の内容と「怪盗名」に関しては自由に設定し、KPへお伝えください。 【例】 ・義賊として貧しい者にお金を配りたい。 ・コレクションに加えたい ・換金してぜいたくな暮らしがしたい。 ▼　あなたの怪盗としての特徴 ・必ず予告状を出す ・変装が大の得意である ・まだ駆け出しの怪盗である ・奇妙なアイテムを持っている ・キメ台詞がある（※事前に考えておいてください） ▼七色の怪盗小道具 ①トランプ銃（技能：【拳銃】　１Ｒ１回攻撃。1ｄ4ダメージ） 　予告状を撃ちこんだりなど怪盗としての演出をする際に使用。 　殺傷能力は低めだが、大変使い勝手が良い。 ②予告状 　怪盗の必需品。置いていくこともあれば、トランプ銃で撃ちこむことも。 ③変装衣装 　怪盗としての必須。事前に衣装を用意しておけば問題なく潜入することが可能だ。変装技能が50％以上あれば、よほど目ざといものでない限りバレることはないだろう。 　今回必要なのは、船に乗り込むための金持ち（華族）に見える衣装、そしてあなたが「怪盗」を名乗る際の正装だ。 ④パラグライダー 　背中に薄い羽が内蔵されており、腰に装着されているボタンですぐに開く。 　２ⅿの羽が開くので、広い場所でないと使えない。特殊な装置のため使えるのは１セッションに１度のみ。 ⑤小型ランタン付き懐中時計 　暗い所でも見ることが出来る。正確で、1秒たりともずれる事がない。 ⑥潜入箇所の地図 ※ 　特殊なルート（今回はゴミ捨て場）で手に入れた地図。 ⑦完璧な時間表 ※ 　特殊なルート（今回はゴミ捨て場）で手に入れた船の地図と時間表。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※⑥⑦はシナリオ導入後にお渡しします。 ▼キーワード 【ルンペンネズミ】 ・帝都のみなしごたちが劣悪な環境で働かさ れていた集団の名称。昔、あなたはこの集団 に所属していた。 ・「ルンペンネズミ」とはドイツ語の「LUMPEN　RATTE」…直訳すると、ボロを着たドブネズミという意味になる。 ・働く場所は様々であるが、内容は過酷な雑 用から肉体労働ばかりで劣悪な環境におか れ、子供のうちに命を落とすものも少なくは無かった。 ・あなたにとって自分がルンペンネズミであることは、隠された、しかし決別できぬ過去である。自分がルンペンネズミであることを悟られるような怪盗名は避けたい所だ。 【銀幕の火事】 　火事には事件性はなく、近くの飲食店の火 が移っただけのものだったが下働きに避難勧 告が出されず、煙にまかれた暗く狭い銀幕を 命からがら逃げだした。 　雇用主は子供達を助けることはなく、多くの命が失われ、その事実を賄賂によって揉み消した。

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