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PC：國城 佳(くにしろ　けい) ＜由来＞ 『北方に佳人有り　絶世に而て獨り立つ　一たび顧みれば人の城を傾け　再び顧みれば人の國を傾ける』、傾城傾国の故事成語より ＜出身シナリオ＞ 『辜月のN』HO箱 ＜職業/特徴表＞ ・職業：クトゥルフ2015【古物研究家】より作成 ・特記： ・職業技能：芸術(任意)、コンピューター、製作(古美術修復)、図書館、値切り、他の言語、目星、歴史 2/9『バイリンガル』： /『』： ○職業・経歴など ・啓都大学文学部、思想文化学専攻、美学美術史学専修(参考：京都大学)。 ・授業や研究に対する姿勢はほどほど。熱心なわけでもなく、怠惰なわけでもない。課題もレポートもそつなく済ませるが、とびぬけて優秀というわけでもない。ただメインとしている研究については、他と比較すれば時間を割いている様子。 ・サークル活動には参加しておらず、空きコマや放課後は研究室や図書館、大学構内のどこかで本を読んでいたり、ぼんやりしていることが多い。名取(HO禍)がいれば、彼の隣で本や資料を眺めている。 ・研究テーマは『醜美』。古今東西、あらゆる時代、あらゆる地域における醜美の価値観の研究を主題としている。美しいとは何か。醜いとは何か。その価値とは何か。それらが社会や歴史、国や宗教、人間に与える影響を研究している。 ・将来の夢、卒業後の進路についてはあまり考えていない。特に希望がない。自分は院に進むようなタイプではないと思っており、可能なら学芸員などの職に就ければいいかなと、ふんわり思っている。ただ、それが叶わなかったとしても別に構わないとも思っている。 ○外見・身体能力など ・身長164㎝、体重51㎏。 ・じっとりと濡れたような艶のある黒、そんな色の長い黒髪をいつも流している。 ・服装は全体的に黒が多く、ほとんど肌を見せない。 ○性格・思考・行動原理など ・凪いだように穏やかで、いつも薄く笑っているような女。 ・感情や好悪を強く表に出すことは少なく、他人とぶつかることは滅多にないが、関わりも薄い。どこか遠巻きに噂されたり、勝手に判断されたりすることも多いが、本人は気にしていない。 ・その顔立ち故、ありとあらゆる視線、感情を向けられて生きてきた。それらはほぼすべて自身の外見に伴うもので、外見の影響を受けないものなどなかった。それによって与えられるものや得られるものもある、逆に失うものも奪われるものもある。誰しもが 大なり小なりそうなのだろうけれど、自分は随分と極端なのだろうと理解した。 　美しいものは、人を狂わせるらしい。 　それを自分はこの身をもって体感した。 　では、美しいとは、美とは何か。 　反対に、醜いとは何か。 　ぼんやりと、そんなことを考えるようになった。 　美術、芸術に興味を持つようになったのは、それがきっかけかもしれない。 　ただぼんやりとした疑問と興味があって、強い熱量があるわけでもない。 　自分によって狂っていく人間を見るのは、案外面白い。 　いつだったか、そんなことを思う自分がいることに気がついた。 　私は何もしていないのに。不思議で、そして、それをどこか面白いと思う自分がいた。 　それを申し訳なく思うことは難しく、そんなことを思う自分をどうこうしようという気にもならない。 　ただ、私は生きているだけなのだから。 　喜んだり、怒ったり、悲しんだり、苦しんだり、そして、狂ったり。 　それって、貴方達が勝手にやっていることだから。 ・そんなことを思いながら、いつも薄く笑っている。 ○人間関係 ＜家族関係＞ ・母親：佳を出産する際に死去。佳の顔立ちは母親によく似ている。 ・父親：愛する妻の死後、成長していく娘に次第に妻の姿を重ねるようになり、娘に対して倒錯した感情を抱き始めていることに気づき、精神を病む。佳は中学に入る前に母方の祖母に引き取られた。現在は精神科に通いながら療養中。もう十年近く顔を合わせていない。もう二度と会わないほうが父のためではないかと思っている。 ・祖母：父と暮らせなくなった佳を引き取り、高校卒業まで育てた。娘の後始末をするためという理由で引き取ったため、佳に対してはひどく素っ気ない。どこか得体の知れないものを見るような目をされることもあった。大学入学を機に一人暮らしを始めたため、この二年ほとんど会っていない。 ＜友人関係＞ ・名取 洛（HO禍）/PL：碓氷さん 呼び方は『名取』 一番親しい友人。学部専攻が同じであり、なんとはなしに一緒にいることが多い。基礎科目などではよく隣に座る。 学問、研究に没入する姿を眺めながら、隣で自分も本を読んでいたりする。 朴訥としたタイプで、一緒にいると佳自身もつられてややふわふわする。 付き合ってるの？と訊かれるが、付き合ってはいない。距離は近い。 ・二条 錦（NPC） 呼び方『二条くん』 友人。飄々としたタイプかと思いきや、存外ふわふわした名取と、それにつられる佳の面倒を見てくれる。 佳にとっても名取にとっても数少ない友人。 ○その他 ・一人称：『私』 　二人称：『貴方』 　三人称：『○○くん』『○○さん』 ・好きな食べ物：お団子(みたらしときな粉が好き) ・苦手な食べ物：脂っこいもの ・誕生日：8月28日（誕生花：クロユリ/花言葉「魔性」） ・イメージカラー：黒緋(#86473F)、深緋(#C20024) ・フレーバーNo.9：カトレア「優雅」「魔力」「大人の魅力」 皆を惹きつけて止まない。貴方はそれを知っている。その声に皆が心を麻痺させるだろう、その視線に皆が頬を染めるだろう。貴方はそれを知っている。貴方はそれを知っている。 ・フレーバーNo.38：デルフィニウム「高貴」「尊大」「慈悲」「清明」「幸福」 近寄ることすら勇気がいる。いつも気を配り、慈悲に満ち、知恵に富む。誰もが憧れ、誰もが恐れる。皆が貴方の側にいたいと思うだろう。そして皆が貴方から離れていくだろう。悲しむことはない。それが貴方の本質なのだから。 ・フレーバーNo.100：クロッカス「信頼」「青春の喜び」「愛したことを後悔する」 報われないことは最初から知っている。それでも愛したのだから仕方がない。貴方は近いうちに悲しみにくれることとなるだろう。それでも愛は止められない。心地よい絶望に沈んでいく。 ----------以下、『辜月のN』PC2：箱の秘匿HO---------- ○自分の身体の異変について ・感覚が狂い出した時、自分にもこんなことが起こるのかと思った。 　病院でも原因はわからず、身体的な異常なのか、精神的な異常なのかもわからない。 　後者だとしたら、自分にもそんな感覚があるのかと、少し新鮮に思った。 ・不便はあった。戸惑うこともあった。 　でも、その異変があったとしても周囲から見える自分に変化はなく、その異変によって生まれた歪みがあっても周囲の目が変わることはない。だから、異変から二年も経てば、随分と慣れた自分がいた。 ○HO禍について ・この異変を受け入れているもう一つ理由は、きっと名取の存在なのだと思う。 　彼だけが違う。その理由はわからないが、自分にとって過ごしやすい相手がそうであることはよかったと言える。 　柔らかく穏やかな彼の隣は過ごしやすい。距離も近くよく触れるが、名取は気にしないようで、それもこれまでの人生を振り返ると珍しいと思う。 ・名取の隣は過ごしやすくて、彼本人も好ましくて――――そんな彼が狂ったところが見たいなぁと思う。 　静かに穏やかに知識の海に沈み込んでいく姿を知っているから、それとは別の何かに狂っているところが見てみたいのかもしれない。 　それが自分だったらきっと面白いけれど、多分、本当は見たくはないのだろう。 　そんなことを考えている時点で他の人間とは違う目で彼を見ているのだと自覚しているし、これが二年間の積み重ねかと思う。他の人間と違う存在として認識し、好ましいと思って共に過ごして二年。その月日でこんな感情が自分にも生まれるのだと思うと、やっぱり面白いと思う。 PC2：箱 あなたはPC1の親友だ。 あなたはPC1と離れがたく思っている。 ○開示していい+相談していい部分 あなたたちは大学入学時からの親友だ。 あなたは入学してはじめて話しかけてくれたPC1のことを大事に思っている。 あなたたちは二年前に入学したものとする。 また、あなたたちには共通の友人がいる。名前は「二条錦」。 京都生まれ京都育ちの生粋の京都人だ。 ○秘匿部分 あなたは大学の入学式の前日から今に至るまで謎の症状に悩まされている。 あなたは人の声が聞こえない。 あなたには匂いが分からないものがある。 あなたには触った心地がしないものがある。 あなたには味の分からない食べ物がある。 ――けれども、それらには例外がある。 PC1の声だけはいつでも聞こえる。 PC1の匂いだけはいつでも分かる。 PC1だけはいつでも確かな感触がある。 PC1の作ってくれた食べ物だけは味がある。 この事実を、あなたはPC1に今まで黙ってきた。 この症状を改善しようと病院に行ったことはあるが、 原因は未だ分かっておらず、医者も半ば匙を投げている。 ※このため、特定の聞き耳は自動失敗となる。 ○通過シナリオ No.1『辜月のN』/両生還 ・SAN値-6 No.2『旅客叢書～春の章～』 ・SAN+1、博物学+3、ラテン語+3 No.3『旅客叢書～夏の章～』 ・SAN+4、聞き耳+2、クトゥルフ神話技能+1、ライフル+9、こぶし+5、芸術(絵画)+1、投擲+8 No.4『旅客叢書～秋の章～』 ・SAN値+4、クトゥルフ神話技能+1、地質学+2、聞き耳+9 No.5『旅客叢書～冬の章～』 ・SAN+4、クトゥルフ神話技能+1 No.6『旅客叢書～？の章～』 ・SAN値+5、生物学+1、地質学+1、クトゥルフ神話+4 No.7『月を虧く』 ・SAN値-3(上限のため)、クトゥルフ神話+3

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