タグ： 夢の底の島

カメラマン。 物腰は穏やか、敬語で喋る色白の青年。 もともとは天真爛漫な男の子で、二人で冒険するような大事な友達がいた。(仙石縁) 川で遊び山で遊び海で遊び。 二人ではしゃいで暴れる当時は太陽みたいな子と言われていたが、父親の転勤でお別れとなった。 父は転勤族で、転勤を繰り返すうちに、どうせ別れる悲しさに、入って行きにくくなり、 周りの子からよそものの変なやつと言われ、上手く馴染めず、悲しい時代を過ごした。 中学生の頃、大阪に転勤した時、同じように転勤を繰り返す子がいた。(大和　国彦) その子は周りを巻き込んでいくのがうまかった。 「どうしたらそうなれるのか？」自分でも驚いたのだが、思わずたずねてしまっていた。 『どうせ別れるとしても、今、その時を楽しんだらいいんだよ』 『それと、なりたい自分になればいいんだよ。』そう教えてくれた。 そして、嫌なものを払うお守りあげるよ。 と蝶のキーホルダーをくれた。 それから、真白は、今を大切にしようと思うようになった。 そして、誰かの今も大切にしようと思うようになった。 大切な今が、誰かの背中を押す思い出になるように。 自分の幼き日に、中学時代に大切な思い出をくれた人たちに支えられているのを感じながら。 そんな彼が、カメラと出会うのは必然だったのかもしれない。 誰かにとっての大切な今を映すこと、それが生き甲斐になった。 丁寧に丁寧に、相手の今を大切にするために、言葉使いも敬語を多用する。 人生を支える一瞬を取り逃がさないように、常に自分だけのカメラを持ち歩いている。

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