タグ： ぼくシャン

天王星のスラム街で生まれ育った。両親の顔はもう覚えていない。母は水商売をしており、名も知らない既婚の男との子だったらしい。男には社会的地位があり、娼婦と子ができたなどということが知られてはまずかったため認知されなかった。母も母で、ひとりで生きるのが精一杯。アルの面倒を見ることもできず、産んだはいいものの彼を捨ててしまった。このような過去があるが本人はほぼ覚えていないためのほほんと暮らしている。なんか気づいたらスラムいたわ、というノリ。 どうにかこうにか裏路地生活を生き延び、ナイルと出会う。ナイルと共に盗みを繰り返し、お互い2番通りと3番通りで盗みを行っていたため、「2番」「3番」と呼び合っていた。アルは2番。ナイルはいちばん大好きなので、たまに花屋から奪った綺麗な花をあげるなどしていた。ナイルのためであったり本人の好奇心のためであったりのために余計なものを盗んできがちだった。 おっちゃんにはナイルと同じ2/19に拾われた。おっちゃんにさすがに番号呼びはちょっと……ということで「アル」という名前をもらった。しかしたまにナイルのことを3番と呼んでしまったり、日常生活で「2番」という言葉を聞くとビクっとしてしまったりする。 窃盗をしている時に投げつけられたガラス瓶のせいで顔に大きな傷が付いている。もう痛くないしなんかかっこいいので本人は何も気にしていない。 ただ、未だにガラスが割れる音を聞くと少し顔がこわばるし尖ったものにはあまり近づきたがらない。 あまり感情が表情に出ず、物静かなので理知的に見えるが、実際はだいぶ思考がふわふわしているし馬鹿。黙っていたかと思ったら突然お花畑な発言をすることも。 のんきであまり人を疑うことをしない。なんでこいつはスラムで生きてこられたんだ？　たぶんすべてナイルに面倒を見てもらってた。 今一緒に住んでいるきょうだいのこともすごく好き。みんなだいすき～。ふわふわ。

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