タグ： Adonis専用うちの子達

ある大学で博物学、または植物類の教授を務めている先生 また、趣味で華道をしており、植物の知識がある。 花々に対しては深く愛情を注ぐが 人間に対してはとても冷徹で態度が悪い。 物事をはっきり言う為、周りから嫌われやすい性格 何か重い病気を患っており 生活の中では、時に崩れ落ち倒れる事がある。 人間には見ていて正直、嫌いな奴らがいる 五月蝿いのとうじうじ情けないタイプが嫌いだ 見ていてイライラする。とても不快だ…。 何故ああも感情が入り乱れている？到底理解できない。 いや、理解したくないのだろう そうやって、他人を拒絶し、軽蔑し、対立し続け 独りになった人間が。”俺だった…” ―――――――――――――――――――――――――― こんな性格だからだろうか、他人に距離を置かれ怖がられ 幼い頃から、他者からの恨まれ事は多かった そんな奴らは全て自分の力で黙らせてきた 学力だろうが暴力だろうが、何が来ようと受けて来た 俺にとって。”敗北”が何より嫌いだからだ。 だから、なんにでも勝てる気持ちでいた 才能がなくたって。血の滲むような努力をしたし 自分を鼓舞する事で、叶った願いだって多かったからだ… そう、あの頃までは思っていた…。 ドクンッドクンッ…。じわりと痛む心臓、 次第に息が苦しくなる。グッと胸元を抑え込み口を開くが 肺が呼吸と言うものを忘れ、息が詰まれば体全体に 酸素が取り込めず、額からはドッと汗がにじみ出る 近くにあったテーブルに手をつこうとするも間に合わず 苦しむ間際にグラりと揺らぐ視界、床が近づいて 打ち身のような痛みを体外から感じた所で 俺はそこで、ようやく倒れたのだと気づく 痛い、なんだ、何が起こった…。体が、動かないッ…。 苦しい、俺は、死ぬのか？嗚呼。クソっ…痛い…。怖い 「………し……にた……な…ぃ…。」 途切れゆく意識の中見えたのは ガラスに映った、哀れな自分の姿だった。 ―――――――――――――――――――――――――― 入院して体の容態をみる事になったその後 医師の言葉に耳を疑った。 「肺に…大きな腫瘍が見られました…。 検査したところ癌細胞である事がわかりました。 貴方は今、肺癌にかかっています、それだけでは無く 正直に申し上げますと、かなり危険な状態です…。」 今すぐに入院して治療を行うこと。 治療したとしても、治る見込みが無い事 既に現状では手遅れである事、末期癌だと伝えられた 肺だけではなく、胃にも少し転移してあるらしい。 病気の事から治療内容まで、丁寧に言われたが どれも頭には入ってこなかった なぜ俺がこんな目に合わなければならない？ 何故？俺が何をした？疑問だけが頭を埋め尽くす ”死”と言う言葉によって俺の精神が壊れていく。あぁ…。 ああ、もう、面倒だ…それなら…どうにでもなってしまえ どうせ死ぬのなら最後くらい好きに生きたいじゃないか。 こんな世界だ、人間1人が死のうが関係ないだろう 両親は既に他界。広い家に今迄ずっと一人で生きてきた なんだ、丁度いいじゃないか…。 俺は医者に全てを断り、一人静かに家に帰った。 シナリオ「君を教えて」をクリア後 「小花衣 芽泉」と命をかけた意見のぶつかり合い 長い時間対立し、本音で語り合った。 お互いの病状や本心をぶつけあった結果。 芽泉の強い意志と前向きな志しを聞いた事で 少しでも病院に行き、病気と戦う事を決めた。 ”諦めなければ必ず助かる” ”目の前で消える命を見過ごすわけにはいかない” ”生きてください…” 生きる事を諦め、ただ死にゆく時を過ごしていた彼には あまりにも真っ直ぐで眩しすぎる言葉だった、 「なら、俺の病気、お前が治してみろ…。」 そこまで言うのなら見せてみろ。 この俺の”命”を救ってみろ。 ひと目で俺の病気を、身体を、嘘を見抜いた彼女に 自分の人生を、命を、賭けてみたくなった…。 ＜現在の余命 7ヶ月＞ 【クリアシナリオ】 ・君を教えて 〜2人用〜

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