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私、という個が失われていくのは、いやだった。 こわくて、逃げたかった。 それでも、この人がそこまで言われるのは違うと思う。私たちと、死んでしまったダニエルと呼ばれたコクン=ノイド、ユエ。全部、全員、立場が違う。もし、私が彼と同じような立場にいたなら、そんなもしもがあったとしたら、きっと、私だって、コクン=ノイドを殺すだろう。憎しみがある。恐怖、壁。いつ踏み潰されるか分からない。圧倒的脅威。どうにかする術がこの手にあるなら、それを排除するために対処する。普通のこと。だって、怖いもん。同じことがある、そんな可能性を抱いて生きようだなんて、無理がある。ましてや、当事者、被害者がいるなら、尚更そう。嫌だと思う。間違ってなんかいない。 きっと、私は情に流された。触れ合った時間に絆された。自分に向けられる、この人の冷たい声を聞きたくなかったんだ。 立場が違かったら、意見を翻すことはなかったんじゃないかな。だって、そこまでできるほど、優しくないし、できた人間でもない。 人類だとか、英雄だとか、そんな難しいことは全部どうだっていい。 あなたのやってきたことが……少しでも、報われてくれますように。 ─────それは、信仰にも似た愛だった。 彼方の時を超え、君に捧ぐ ■シナリオ 彼方からの君に捧ぐ HO4 エンドC ロスト ■職業 評論家 信用.心理学.説得.図書館.値切り.母国語 +専門分野2(人類学.博物学) ■性格 おっとりお淑やか女子。 あらあら、まぁまぁ…と周囲を宥めることが多い。そんな気質とは裏腹に、剣はかなりの腕を持っており、剣道では優秀な戦績を残している。 ■カラーコード #FFCCFF ■その他 父親が人類学やら博物学やらの評論家で、自分もそうなるようにと知識を詰め込まれている高校3年生。幸い、苦痛もなく学んでいる。自宅には関連書籍も多く置かれている。 母親は古くから続く剣術篠塚流の門人で一人娘の釉月に託そうといろいろ教えこんでいる。また、免許皆伝も近いため、家に伝わっている日本刀を最近託された。 最近の悩みはどっちの道に進むのか当事者そっちのけで両親が喧嘩していること。空気が険悪になるので控えてほしい。ちなみに釉月本人は、大学で人類学専攻しつつ、インカレでも出たらいいんじゃないかという感じにどっちも選ばないつもり。 受験生だが、出来のいい文系科目に反して理系科目が足を引っ張っている。特に数学。

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